＜三菱ダイヤモンドカップゴルフ　事前情報＞◇27日◇大洗ゴルフ倶楽部(7,190ヤード・パー72)

　3週間のオープンウィークを終え、国内男子ツアーがいよいよ再開。茨城県にある名門大洗ゴルフ倶楽部を舞台に「三菱ダイヤモンドカップゴルフ」が28日(木)開幕を迎える。翌週からはメジャー大会が続くため、その前哨戦としての意味合いも持つ今大会。開催コースの大洗ゴルフ倶楽部は、海から吹きつける風と深いラフ、うっそうと生い茂る松林が立ちはだかるメジャーに勝るとも劣らない国内屈指の難コースだ。

遼、通過ラインに遠く及ばず、全米オープン出場権獲得ならず

　この日、プロアマに出場した石川遼も「このコースは入ってはいけないラフがあって、入れてしまうとグリーンも狙えない。そういうところが毎ホール必ずある。しっかり確認してマネージメントしないと」とコースを警戒。「今季1番厳しいラウンドになる予感がします」と厳しい展開も覚悟といった様子だ。しかし、持ち味を捨てるつもりはない。「パー3以外はほとんどドライバーを使うと思う」自身のスタイルである攻めのゴルフで難コース攻略に挑む。

　思い出されるのが、難コース古賀ゴルフ・クラブで開催された昨年の国内男子メジャー最終戦「日本オープン」だ。深いラフを警戒し各選手がドライバーを封印する中、ドライバーを最後まで振り続け堂々の単独2位フィニッシュ。この日本オープンで大きな収穫を得た石川はその後ツアー2勝目を挙げるなど躍進を果たした。今季ここまで不振の続く石川を、難コース大洗はどう成長させるのか注目だ。初日、石川は昨年度賞金王の片山晋呉、開幕戦「東建ホームメイトカップ」覇者の小田孔明と同組で8時ちょうどに10番スタートとなっている。