＜中日クラウンズ　3日目＞◇2日◇名古屋カントリー倶楽部・和合コース(6,531ヤード・パー70)

　首位スタートの平塚哲二がこの日のベストスコア“64”をマークして、大混戦から抜け出した。愛知県にある名古屋ゴルフ倶楽部・和合コースで開催されている、国内男子ツアー第3戦「中日クラウンズ」は3日目を終了。平塚は出だし1番、2番でバーディを奪う絶好のスタートを切ると7番でもバーディ。前半で3つスコアを伸ばして折り返すと、後半も良いリズムをキープ。11番、16番でバーディを奪うと、最終18番もバーディで締めトータル13アンダーでフィニッシュ。2位に4打差をつけ逃げ切り体制に入った。

遼、43位タイに後退！初日1オン、2日目3パット、何かが起こる16番で…

　「気持ち良い。楽しいです。良い緊張感」とラウンド後に語った平塚だが、「自信？全然ないです。明日は80打つんじゃないかと」4打差にもまだまだ安心はしていない。一昨年から「イップス気味になった」というほどショットの精度に苦しみ、昨年は未勝利。今季に入りようやく復調傾向にあるがまだまだ本来のショットには程遠く、首位を走っていても不安が頭をよぎる。
　それでも「気にせず、笑いながら“ああ、また曲がった”と思うようにした」と気持ちを切り替え、難コースを相手に3日間安定したゴルフを展開した。2年ぶりの優勝まであと一歩。伝統のトーナメントの最終日逃げ切りを図る。

　トータル9アンダー単独2位は、この日ノーボギーのゴルフを披露した藤田寛之、トータル7アンダー3位タイに鈴木亨、手嶋多一、野上貴夫がつけた。片山晋呉はこの日イーブンでまわり12位タイに後退、丸山茂樹がトータル2アンダーの21位タイに浮上している。

【3日目の順位】
1位：平塚哲二(-13)
2位：藤田寛之(-9)
3位T：鈴木亨(-7)
3位T：手嶋多一(-7)
3位T：野上貴夫(-7)
6位T：デビッド・スメイル(-6)
6位T：小田龍一(-6)
8位T：中島雅生(-5)
8位T：深堀圭一郎(-5)
8位T：フランキー・ミノザ(-5)
8位T：久保谷健一(-5)
12位T：片山晋呉(-4)他3名