＜中日クラウンズ　初日＞◇30日◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース

　愛知県にある名古屋ゴルフ倶楽部和合コースを舞台に開幕した、国内男子ツアー第3戦「中日クラウンズ」の初日。50回という記念大会に、ただ一人第1回大会から連続して出場しているのが71歳の杉原輝雄。この日は14オーバーでホールアウトしたが、それでもギャラリーは納得。偉業を達成した大御所に、惜しみない拍手を送った。

遼、今季初アンダーパーで単独4位！16番ワンオンにギャラリー熱狂

　1番ティに立ってみての感想は「緊張して…と言いたいところだが、そうでもなく打てました」と話した杉原。50回連続で出場しているだけに、堂に入った姿が印象的だった。距離は短い和合だが、71歳の杉原にとってはきついフィールドであるのは間違いない。この日もほとんどのホールでパーオンは出来なかったが、ギャラリーからの「がんばって」という励ましに「ありがたい」と感謝していた。
　16番で初めてバーディ奪いギャラリーを沸かせたが、本人は「計算してたと言いたいが、そうではなかった」と笑って答え「ひとつでも獲れてよかった」と自分なりの責任感を果たしたようだ。「50回出場し高価なものまで頂いてありがとうございます。来年も再来年もお世話になります」とまだまだ挑戦し続けることを誓った。

　杉原以外にも、今大会には歴代の優勝者たちが顔を揃えた。5度の優勝を誇る尾崎将司は、3バーディ・3ボギーで末弟の尾崎直道(第46回優勝)と共にイーブンパー34位タイ、同じく5度優勝している青木功は、4オーバー81位タイだがジャンボ、直道と同じ組でプレーし大会初日を盛り上げた。
　
　また安田春雄(第9回、第11回優勝)、海老原清治(第26回優勝)、須貝昇(第31回優勝)ら一時代を築いた選手たちも参戦し健闘を見せていた。

【初日の順位】
1位：藤田寛之(-6)
2位T：フランキー・ミノザ(-5)
2位T：野上貴夫(-5)
4位：石川遼(-4)
5位T：片山晋呉(-3)他8名