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欧州で打ちのめされた岩崎亜久竜 日本の賞金ランクは現在110位も、来年出られる理由

賞金シードの県外の岩崎亜久竜だが、規定により来季の出場資格を持つ。欧州で打ちのめされて日本で専念する残りシーズンは、来年の日本オープン出場を目指す!?

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2023年10月5日 19時27分

<ACNチャンピオンシップ 初日◇5日◇三甲ゴルフ倶楽部 ジャパンコース(兵庫県)◇7295ヤード・パー72>
 
初日を2バーディ・3ボギー「73」の1オーバー・71位タイで終えた岩崎亜久竜。「きょうは全体的にショットもあまり良くなくて。たまについたバーディパットもラインが読み切れなくて、いいところがなかった感じ」と苦々しい表情で振り返った。

左軸キープで飛ばす! 岩崎亜久竜のドライバースイング【連続写真】

「今年は曲がります」と話すドライバーは、今日もフェアウェイに行ったのは5回だけ。それに加えてスコアを守るべき「アプローチとパターも不調」と話す。そのため、「外してはいけないところとかアプローチが楽なところとかを考えながら」ラウンドをしたという。「悪かったところを全体的に確認します」と予選通過がかかる第2ラウンドに向けて気持ちを切り替えた。
 
昨年は2位に3回入るなどブレークして、未勝利ながら賞金ランキング3位で終えた。その賞金ランク上位3人の資格で、今季はDPワールド(欧州)ツアーをメインに戦っている。欧州では15試合に出場して予選通過はわずか3回で、ポイントランキングは261位に沈んでいる。きょう5日から行われている同ツアー「アルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権」にもエントリーをしていたが、岩崎に出場権は下りてこなかった。
 
「出たかったな…ヨーロッパ」と遠くを見つめる岩崎。「自分の実力不足をすごく痛感したので、ちゃんと練習しないといけない」。毎週のように慣れない国とコースで行われる初めての欧州ツアーでは、思うような結果は得られなかった。
 
今年は国内男子ツアーでも苦戦が続いており、8試合に出場して予選通過は3回。賞金ランキングは110位(約251万円)と、賞金シードの65位以内に入るためにはあと1000万円ほどの上積みが必要となる。
 
今のままの順位では来年は日本でも岩崎はプレーできなくなってしまうが、日本ゴルフツアー(JGTO)の出場資格には『JGTツアーメンバーでUSPGAツアー又はDPワールドツアーのツアーメンバー取得者で、出場資格を失うこととなった者』がある。岩崎はこれに該当するため、来年1年間は日本のレギュラーツアーで戦うことができる。
 
それでも岩崎は、「今のままだと来年の日本オープンなど大きい大会に出られないので…」と、残りのシーズンは日本での戦いに専念して、賞金ランキングを上げていく考えだ。日本オープンの出場資格の1つは前年の賞金ランキング上位40位まで。110位に位置する岩崎は、今大会を含めた残り6試合で40位以内を目指していく。まずは今大会で予選を通過し、上位フィニッシュといきたい。(文・高木彩音)

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