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初の男子ツアー出場「迷惑かけたくない」 菅沼菜々、必死の“早打ち”で快挙達成

女子プロの菅沼菜々が初の男子ツアーで快挙を達成した。

所属 ALBA Net編集部
齊藤 啓介 / Keisuke Saito

配信日時:2025年4月24日 14時43分

<前澤杯 初日◇24日◇MZ GOLF CLUB(千葉県)◇6652ヤード・パー70>

片山晋呉、石川遼という国内男子ツアーの“顔”ともいえる選手とラウンドをともにしたのは、女子プロゴルファーの菅沼菜々。「テレビで見ている方々なので、めっちゃ緊張しました」と、ドキドキのラウンドをイーブンパーで終えた。

【写真】最後は石川遼とガッチリ握手

まるで3ツアー対抗戦を見ているかのような、新鮮な光景だった。スタートホールの1番は505ヤードのパー4。菅沼にとっては「物理的に無理」と語るように、パーオンが難しいホールだ。ティショットでは、女子ツアーでは見せないような少し慌てた様子でドライバーを一振り。片山と石川はやや右に曲げたが、菅沼だけがフェアウェイをしっかりと捉えた。セカンドショットではグリーンに届かず、約50ヤードを残す形に。3打目を寄せきれず、ボギーでのスタートとなった。

スタートホールから3人で会話を交わす場面もあり、和やかな雰囲気に見えたが、菅沼本人は「緊張して何の話をしたか忘れました」と、内心はそれどころではなかったようだ。

片山は歩くペースが速く、ティショットでも常に数十ヤード先行。「迷惑をかけないように」と、菅沼は懸命にその背中を追った。

そんな緊張感の中、気持ちが先走り、パターのルーティンも普段よりどこか早め。それを尋ねると、「やっぱり早かったですよね」と本人も自覚していた。しかし、意外にもその“急ぎ気味”のリズムがハマったという。「なんかいいリズムで打てたので、これくらいのスピードで、ルーティンも早くていいのかなと思いました」と、思わぬ収穫を口にした。

実は以前、父から「構えてから長い」とアドバイスを受けていたという。今回、早いリズムの効果が結果に表れただけに、今後の女子ツアーでも“早打ち”スタイルの菅沼が見られるかもしれない。

また、片山と石川の技術にも感銘を受けたようだ。「晋呉さんはルーティンを大事にされていて、立ち振る舞いが素晴らしい。すごく上手なので見入っちゃいました。遼さんもアプローチがすごく上手くて、ガン見しました」。そんな二人のプレーを間近で体感し、目を輝かせた。

初めての男子ツアー出場。飛距離では不利な状況ながらも、2バーディ・2ボギーのイーブンパーは、女子選手としてはツアー史上初の快挙だった。これまでの女子選手によるツアー最少スコアは、2005年「カシオワールドオープン」初日にミシェル・ウィー(米国)が記録した1オーバーだった。

その記録を塗り替えたものの、本人は取材で知らされるまで気づかず、「えっ、そうなんですか」と目を丸くした。「ショットもパットも良くなってきた」と語るように、確かな手応えをつかんだ初日。「楽しみながらも、迷惑をかけないように」しながら、残り3日間も全力で駆け抜ける。(文・齊藤啓介)

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