最高の位置で迎えるムービングデーは、今大会最注目選手であるワトソンと同組のペアリングを勝ち取った。体格、パワーの違いに「参考になるところは少ないと思う」としながらも、「球の高さ、技術の高さ、アプローチ、パッティング。世界基準を見たい。感じるものがあると思うので、それを肌で感じたい」とあふれる好奇心は今から抑えきれない。
40代前半の頃、積極的に海外メジャーへの思いを口にして自らを1つ上のステージに押し上げてきた藤田。そこで打ちのめされて、いったんは海外への思いは封印しているものの、世界に近づこうとする姿勢は失っていない。ワトソンと回るのは2010年の全米プロゴルフ選手権以来。「メジャーに行っていたときのチャレンジスピリッツを思い出させてくれると思う」と心待ちにした。
ところで、藤田は「日本オープン」では予選ラウンド2日間を世界ランク2位のアダム・スコット(オーストラリア)と共にしトップランカー達とのラウンドが続いている。「(ワトソンは)世界ランク3位?この間は2位。あとは1位ですね(笑)」。世界トップ3との同組対決実現へ。ただ、ローリー・マキロイ(北アイルランド)の来日を待つよりも、再び世界へ打って出るほうが近道だ。