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ツアー初優勝の竹谷佳孝「今日は神様がパターを入れてくれた」

ツアー初優勝の竹谷佳孝「今日は神様がパターを入れてくれた」

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2014年6月22日 20時11分

 後半に入ると好調のパッティングに引っ張られるかのようにショットも冴え、折り返しての13番まで5連続バーディで2位以下を一気に引き離した。特に11番ではイ・サンヒ(韓国)の放ったセカンドショットがラフの奥深くに入ってなかなか見つからず5分以上パッティングまで時間が空いたが、集中力を切らすことなく4メートルのパットを沈めた。

 そのまますんなり行くと思われた竹谷だが、14番で4メートルのバーディパットをカップに蹴られると徐々に暗雲が立ち込めてくる。竹谷曰く「ここからは僕にとってアーメンコーナー」という続く15番では5メートル、16番では2メートルのバーディパットを外すと、イが13番から3連続バーディで2打差に。さらには17番では1メートルのパーパットを外し、1打差で最終ホールを迎えることとなった。

 「リードを考えず自分のできることをやりきるしかないな」と思いながら放った18番のティショット。またしても大きく左に曲げ、林の中に入ってしまう。なんとかリカバリーして8メートルの位置まで持ってきたパーパット。決めれば優勝となるパットだったが無常にもカップに収まることはなく、イがパーで回り同スコアでホールアウトした。

 ところがアテストでイが協議となっていたが「なんの協議かは分からなかった。それよりも自分としてはやりきれなかった18番、プレーオフで借りを返したい」とパッティング練習場へ向かう。その後、イのルール違反2打罰を伝えられ優勝が決まった。思いがけない形での優勝となったが「複雑な思いもありますが、素直に嬉しい」とコメント。

 今大会はとにかくパットが入った。それは本人も驚くくらいで「パターが得意ってだけではここまで入らないと思います。今日は神様が入れてくれたのか良く入りました」。そんな竹谷がパッティングで意識していることは「カップに入れることよりも狙ったところに打つこと」だ。

 しかし、ここからは感覚を大事にしている「あそこに打てば入るなという感覚はある。それが見えたときは集中してそこを狙うこと」。今日の13番では志築さんから「タッチで行きましょう」と言われたが、いざアドレスに入ると「なぜか入るんじゃないかなと思って。タッチの距離よりも雰囲気でそれ以上打ったら入りました」と感覚で掴んだ5連続バーディだった。
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