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男子ゴルフに飛ばし屋女子プロが参戦 ツアー屈指の難コースにたじたじ「70台がでたら完璧」

川崎志穂が女子プロとして初めて今大会に参戦する。出場を決意した理由は?

所属 ALBA Net編集部
齊藤 啓介 / Keisuke Saito

配信日時:2025年9月3日 15時54分

川崎志穂が今大会初の女子プロとして参戦する
川崎志穂が今大会初の女子プロとして参戦する (撮影:福田文平)

<ロピア フジサンケイクラシック 事前情報◇3日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7424ヤード・パー70>

9月4日(木)に開幕する国内男子ツアー「ロピア フジサンケイクラシック」に、29歳の女子プロゴルファー・川崎志穂が出場する。

【写真】川崎志穂のもぐもぐタイム

今大会に女子選手が出場するのはこれが初めて。今年から特別協賛に加わった大手スーパーのロピアから「声をかけてくださった」と、“ラブコール”に応えて推薦出場が決まった。

川崎は千葉県出身で1996年5月9日生まれ。2017年のプロテストに合格し、今年でプロ9年目を迎える。2019年には男子の下部ツアー「i Golf Shaper Challenge in 筑紫ヶ丘」に挑戦したが、レギュラーツアーは今回が初めてとなる。

富士桜は男子ツアー屈指の難コースとして知られる。出場を決めるまでには「色々悩むことが多かった」というが、「後悔するなら出て後悔した方がいい」という自身の信念に従い、参戦を決意した。

今季は男子ツアー史上初の女性プレーヤー・寺西飛香留が話題を集めたほか、第2戦「前澤杯 MAEZAWA CUP」(予選カットなし)には国内女子ツアーを主戦場とする菅沼菜々も出場した。

その初日には寺西、菅沼ともに女子選手史上最少スコアのイーブンパーをマーク。コース全長は6652ヤードと男子ツアーの中では比較的短めで、最終的に菅沼はトータル7オーバー、寺西はトータル8オーバーで終えている。

一方、今大会は全長7424ヤードという距離に加え、富士山の傾斜を生かした難グリーンが待ち構える“モンスターコース”。火曜日から練習ラウンドを重ねている川崎だが、「物理的に届かないホールがすごく多い」と苦笑する。今季はレギュラーツアー2試合に出場し、ドライビングディスタンスは244.5ヤード。女子ツアーでは飛ばし屋だが、男子プロとの飛距離差は歴然だ。

セカンドショットでは男子プロよりも、何番手も長いクラブを手にすることになる。「5番ウッドやユーティリティ。短くても5番アイアン」。さらに、女子ツアーではめったにない深いラフに入れば、「100ヤードくらいしか飛ばせない」と出すだけの場面も想定される。

ただし、グリーンに関しては「すごく硬かったわけじゃなかった」と手応えも口にする。今週は雨予報も出ており、ボールが止まりやすい条件が整いそうだ。

厳しい戦いになることは承知の上。目標は「70台が出たら完璧。80前半で上がってきたい気持ちです」。男子ツアー初挑戦で、全力を尽くす覚悟だ。(文・齊藤啓介)

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