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“Dバイアス”に路線変更 石川遼、1Wの微調整で効果実感「スピン量が減ってつかまる」

和合の戦いを終えた石川遼。実はドライバーに“微調整”を施していた。

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2025年5月5日 08時00分

<中日クラウンズ 最終日◇4日◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知県)◇6557ヤード・パー70>

最終日の前半に4つ伸ばした石川遼は、折り返し後の11番でもバーディを奪い、一時はトップ10圏内にいた。しかし、風が強まった後半に1つ落として「67」。トータル2アンダー・14位タイで終えた。

【写真】開幕戦で激写、石川遼の14本大公開!

「あと1つ、2つ伸ばせたと思いますし、悔しいところはあるけど、きょうより最初の3日間の方がもったいないミスは多かった。悔やむのはきょうではないかな」と、この日のラウンドには及第点をつけた。

開幕戦から3試合が終わり、気になったのは新しく投入したドライバーだ。これまでは小ぶりで低スピンのモデルを愛用していたが、つかまりの良いドローバイアスが特徴のキャロウェイ最新モデル『ELYTE(エリート)X』を使用。開幕戦の頃は「楽をさせてもらっている。横のブレが少ない感じがします」とその特性を気に入っていた。

「オフにどれだけ良くても、試合で自分が悪い意味で集中しすぎた時に、突拍子もないミスが出ることがある」。試合という独特の緊張感の中では、練習の通りにはいかないこともある。多くのプロ同様、石川も試合の中でクラブの性能を見極めてきた。

開幕から2試合使用して、変化を感じた。「スピン量が多かったんです、2500~3000(rpm)ぐらい入っていた」。そこで、今週はロフト角を10度から9度に調整。

「ロフトを立てて、2300~2600(rpm)ぐらいの適正なスピン量になった。効率良く飛ぶようになりました。それと、もともとすごくつかまるドライバーなんですけど、ロフトを立てることで、(自分にとって)ほど良いつかまりになった。ドライバーは自信を持って振れています」

今大会は距離の短いホールが多く、ドライバーの出番は少なかったが、使用したホールでは快音を響かせていた。「まだ練習しないといけないですが、(クラブとの)相乗効果で練習なりのことはできているのかなと思います」。ロフトの微調整を経て、手になじむクラブになったようだ。(文・小高拓)

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