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「優勝できるかできないかは時の運」 3年ぶりの復活Vに石川遼『正直、信じられない』の意味

「優勝できるかできないかは時の運」 3年ぶりの復活Vに石川遼『正直、信じられない』の意味

配信日時:2022年11月17日 09時30分

2ヶ月の前の「ANAオープン」は逆の感覚だった。最終日は首位の池田勇太を6打追いかけたが、前半だけで5つ伸ばし、後半も15番までに3つ伸ばして単独首位に立った。しかし、16番パー3は3パットのボギー、17番パー5はパーと伸ばせず大槻智春と並んで首位タイでホールアウト。プレーオフ1ホール目に、大槻が2打目を直接入れるスーパーショットの前に優勝を逃した。

72ホールを終えて同じ首位タイ。9月は2位で11月は優勝という結果的には大きな違いがある。「ANAの方ががっつり『チャンスはあるな』って感じでした。内容もよかったし、あっちの方が勝ってもおかしくない内容でやっていた感じはありました」。結果の違いに周囲の反応は大きく異なるが、石川の中の感触は「ANA」の方が感触はよかったと話す。

2019年の「日本プロゴルフ選手権」の時も約3年ぶりの優勝となった。ウィニングパットを沈めるとド派手なガッツポーズを見せて、涙を流しながら優勝を喜んだ。「あのときはメンタル的にも追い込まれていましたし、だからこそすごい泣いてしまった」と感情が表に出たが、今回は「これで勝っていいのか」という表現だった。

3年ぶりの優勝を遂げて宮崎入りしてもやることは変わらない。「優勝争いのバックナインでダブルボギーを打っているので手放しでは喜べない。自分は中身としては何も変わっていないで、もっと先週よりもよくできるところはあるかなと。今週もやるだけですね」と冷静に話す。

自分がベストのプレーをすれば勝てるわけではない。自分が納得できるプレーでなくても勝てることもある。優勝をつかむためには優勝争いできる位置にいることが大切であるとも感じた。「(優勝の)チャンスにこれから何回飛び込んでいけるか。今年はまだ2回だけだし、もうちょっと、まだまだがんばらないとって感じですね」。毎試合毎試合自分のやるべきことやる。そこについてくるものが結果である。(文・小高拓)

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