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「OBを気にして打つとミスになる」 95年ぶりの記録がかかる蝉川泰果は難コースも“成功イメージ”で好発進

「OBを気にして打つとミスになる」 95年ぶりの記録がかかる蝉川泰果は難コースも“成功イメージ”で好発進

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2022年10月20日 16時04分

日本オープン 初日◇20日◇三甲ゴルフ倶楽部 ジャパンコース(兵庫県)◇7178ヤード・パー70>

史上6人目のアマチュア優勝の歓喜から、およそ1カ月ぶりにツアーに出場した蝉川泰果(せみかわ・たいが、東北福祉大4年)が、7バーディ・1ボギーの「64」で6アンダーの好発進。「こういう難しいコースセッティングでも果敢に攻めて自分らしさを貫いた結果、ロースコアにつながった。貯金ができました」とアンダーパーをマークする選手が少ない難コースで、大きなアドバンテージを得た。日本オープンのアマチュア制覇は第一回大会(1927年)の赤星六郎以来95年ぶり、ツアーでのアマ2勝目となれば史上初。偉業に向けて最高の滑り出しとなった。

積極的な攻めを見せる蝉川泰果のドライバースイング【連続写真】

アマチュアとはいえ、ツアー1勝の実績に加え、世界アマチュアランキング1位という目で周りは見る。大きな重圧がかかりそうだが「ちゃんとできるかなという不安要素があるくらいで、緊張感は昨日からなかった。やるぞっていう気持ちが強かった」と本人はのびのびとプレー。地元兵庫での大会に「応援してくださる方が多くて、声援がパワーになったかなと思います」というコメントまで飛び出した。

ティショットを少しでも曲げれば、ボギーやダブルボギーに直結する。その厳しいセッティングのなかでも得意のドライバーをしっかり振り切ってスコアを作った。ドライバーを使ったのは14ホール中9ホールで、フェアウェイを外したのは5番パー4の1ホールだけ。ドライバー以外のクラブを含めて、この日は13ホールでフェアウェイをとらえた。

「ちょっと前の僕だったら打つ前に恐怖心がすごく芽生えていた。『OBが気になる』と思いながら打つとミスが出てくる。なるべく自分の成功するイメージだったり、真っすぐ行く状況を自分のマインドで作って、朝の練習場から調整してきている。ネガティブ要素はほとんど持ってないですね」と好スコアの要因を明かす。

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