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39歳で念願シード獲得 不惑の男・内藤寛太郎が初優勝に向けて急浮上

39歳で念願シード獲得 不惑の男・内藤寛太郎が初優勝に向けて急浮上

所属 ALBA Net編集部
河合 昌浩 / Masahiro Kawai

配信日時:2022年6月10日 17時39分

「若いころは何も知らずに勢いでやっていました。初のシード獲得はショートゲームが以前よりよくなったからだと思います。シードを獲れていなかったので苦労しているとか思われますが、そんなに苦労はしていません。諦めないでやってきただけです」

スポンサーの応援があったからなんとかやってこれたのだろうが、収入面では大変だったはず。だが、そのことを内藤は「苦労」とは言わない。「レギュラーツアーで優勝したい」という思いがあったからやってこられたし、やってきたことは苦労だとも思わないのだという。

ショートゲームが向上してゴルフ力が上がり、39歳で初めてのシード権を獲得した内藤だが、飛距離という武器も持っている。この日も14ホール中6ホールでドライバーを振った。今季の平均ドライビングディスタンスは302.3ヤードで5位にランキングされている。

「飛距離は体が衰えないようにトレーニングを積んでいる副産物です。飛ぶのがアドバンテージだとは思っていません。ゴルフは、ただ飛ばせばいいというわけじゃありませんから。ドライバーだって飛ばしたい距離を考えて振らなくちゃ、スコアはつくれません。ティの高さを低くして短く持ったりしながら、ゆっくり振るイメージを持って飛距離を抑えたりしています。大事なのはゆるまないように振ること。打ちたい球でアドレスが変わります」

40歳にしてレギュラーツアー初優勝が狙える好位置での決勝2日間に臨むことになるが、ここまで諦めずにやってこられたのは、頼もしい先輩の背中を追ってきたからだという。それが、今年の11月で44歳になる谷原秀人だ。

「谷原さんは今も海外を諦めていません。そんな向上心の塊が近くにいるから、こっちが諦めるわけにはいかないんです。やらなくちゃ勝つことはできない。勝つか勝てないかは、やってみなくちゃ分かりません。勝つための準備を怠ることはしたくないんです」

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