そんなエピソードを披露してくれたが、年齢を感じてケガをしにくい体を作るために、今年からパーソナルトレーニングを始めた。最初は池田勇太、塚田陽亮らのトレーニング合宿に参加。その後は、時間を見つけては一人でジムに通っている。「家では3キロ、5キロのダンベルを持ち上げることはありましたが、10キロを越えると僕の中ではピーピーいっています」。先輩はそれを普通にこなし、「そういうところが僕が飛ばないところなのかなと思います」。しかし、回数を重ねるうちに肉体にも変化が出るようになった。
「鏡の前に立ってみると(胸筋や上腕など)ちょっと出てきたなって思うんです」。ボディビルダーのようにポーズを作ってはニヤニヤする。「(トレーニングの)楽しさを知りました。でも飛距離は変わらないんです」。まだまだゴルフの成果にはつながっていないと話す。しかし4季連続で全試合に出場中の鉄人でもある。これからも休まず戦うために、ケガしない体づくりをして、いつの日か飛距離が伸びる日を待つ。(文・小高拓)