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久しぶりの国内男子ツアー取材「変わったものと変わらないもの」【記者の目】

久しぶりの国内男子ツアー取材「変わったものと変わらないもの」【記者の目】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2019年11月19日 15時23分

富士の山麓で感じた、男子ツアーの「変わったものと変わらないもの」
富士の山麓で感じた、男子ツアーの「変わったものと変わらないもの」 (撮影:村上航)
三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日◇17日◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262ヤード・パー70>

これは非常に個人的な話だが、日頃は海外ツアー取材がメインになっていることもあり、今年の国内ツアーの取材は、実は今回が初めてだった。取材に出向く前は久しぶりに国内ツアーに行くワクワク感と、初めて会うような新しい選手ばかりで、チンプンカンプンだったらどうしよう、という心配が交錯していたが、実際に行ってみると、深堀(圭一郎)さん、藤田(寛之)さん、宮本(勝昌)さん、片山(晋呉)さんら昔なじみの40〜50代の選手もけっこういて、温かく迎えてくれ、ホッとした。

誇らしげにトロフィーを掲げる金谷拓実【写真】

国内取材が年イチペースになっている私に、谷口(徹)さんからは「まるで海外招待選手みたいだね」と声をかけられ、「SNSで見てるよ。今年もいろんなところに行きまくってるね」と片山さんに言われたが、そういう意味でSNSはとても便利だ。昔なら、しばらくツアーに顔を出さないと「病気になってるんじゃないか?」、「仕事をやめたんじゃないか?」というネガティブなうわさが飛び交うのが常だったが、SNSのおかげで普段顔を合わさなくても、互いのライフスタイルがわかるのはありがたい。おかげで1年も会っていないように思えないところが面白い。

そんな『浦島太郎』のような私が、久しぶりに男子ツアーに行ってみて感じたこと。それは、日本人選手の顔ぶれはさほど変わらないのだが、海外からの選手に知らない顔が多かったことだ。マシュー・グリフィン(オーストラリア)、ジェイブ・クルーガー(南アフリカ)、アンソニー・クウェイル(オーストラリア)、ポール・ピーターソン(米国)、ディラン・ペリー(オーストラリア)、ラヒル・ガンジー(インド)らは正直今まで知らなかった。片山さんも「オレも知らない人ばっかりよ」と言ってくれたのが幸いだが、もうちょっと今後は勉強しておこう。

また、今回優勝した東北福祉大の金谷拓実(世界アマチュアランキング1位)に代表されるように、出場しているアマチュアの全体的なレベルが非常に高くなっていると感じた。2011年、松山英樹はアマチュア時代に今大会で優勝したが、あの当時は男子のアマチュア界では松山の一強というイメージが強かった。今回はアマチュアの世界ランクでトップ10になんと金谷と中島啓太(9位)の2人が入っている。昔はアマチュアのトップとはいえ、プロのレベルとは格差があったが、現在は今年プロ転向したばかりのマシュー・ウルフやコリン・モリカワ(ともに米国)、ビクトル・ホブラン(ノルウェー)らが台頭し、ツアーで優勝したり、PGAツアーのシード権を数試合で確保していることを考えると、世界アマチュアランク上位者は、すなわちプロのツアーでもいきなり活躍できるということが証明されている。そして先週はまさに、金谷がそうだった。今どきの最強アマチュアに、プロたちが逆にあおられるという現象も見られる昨今である。

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