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ゴルフ場のためにできた駅? ホームから徒歩20歩のゴルフ場はなんのため? 古賀GC昔語り【記者の目】

ゴルフ場のためにできた駅? ホームから徒歩20歩のゴルフ場はなんのため? 古賀GC昔語り【記者の目】

所属 ALBA Net編集部
谷口 愛純 / Azumi Taniguchi

配信日時:2019年10月22日 14時47分

国道495号を車で走り、ファミリーレストランが角に見える道を入ると、突然ゴルフ場の正門が見えてくる。ゴルフコースといえば、住宅街からは遠く離れた山里の中にあることが多い。空港や福岡市内から車で約30分というアクセスのよさは少し新鮮だった。

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電車で行くにも、最寄りのししぶ駅から徒歩7分と観戦にはもってこいの立地。しかし、古賀ゴルフ・クラブで最初に「日本オープン」が開催された1997年は、さらに近い駅から“徒歩30秒”だった。

「正門を出ると、正面が駅だった。最初に見たときは驚きました」と語るのは、97年大会に出場していた佐藤信人。当時はまだ、西日本鉄道宮地岳線(現貝塚線)の駅『古賀ゴルフ場前駅』がコースの目の前に建っていた。ゴルフ場の名前を冠する駅は名物のひとつ。「ホームを出て20歩でコースです。車の無いメンバーの方も便利だと、道具をコースにおいて身一つでいらっしゃる方もいました」と青木則明支配人は振り返る。

住宅街の中とはいっても、周囲に商業施設なども見当たらない。当時の1日当たりの駅の乗車人数は200人前後とみられており、名前の通り、ほぼゴルフ場のための駅といってもいい。どちらが先にできたのだろうか。

ゴルフ場に伝わる逸話を辿ると、駅のルーツはゴルフ場の歴史とともにあるようだ。古賀にゴルフ場を造らないかという話がでたのが、昭和22年(1947年)の事。ところが、海沿いの砂地は水はけがよすぎて芝を育てるには難しい。「初代の木曽重義理事長が炭鉱を持っていた方で、飯塚の炭鉱から列車を使って大阪に運び、それを下ろして土を摘んで帰ってきて、ここにその土を引いたという話も聞いたことがあります」(青木支配人)。

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