最後に、やはり気になるポイントということもあり、国内最長の16番ホールについても聞いてみた。「バーディを狙うというよりは、いかにパーで切り抜けるかという考え方になる。ティショットをフェアウェイに置くことはもちろん重要」としたうえで、ピン位置に応じたマネジメントの重要性を説いた。
「右奥にピンが切られていた去年の2日目は、アゲインストの風が吹いたこともあって、誰もバーディを獲ることができなかった。プロの試合のパー5でバーディ0というのは初めて聞きました。ただ、ピンが手前に切られていればチャンスもめぐってくると思うので、しっかりとパーを拾いながら、少ないチャンスをものにして欲しいですね」
こう言って、“モンスター”と戦う選手たちの健闘に期待を込めた。
■佐藤信人(さとう・のぶひと)
1970年03月12日生まれ、千葉県出身。高校卒業後に米国に渡り、陸軍士官学校を経てネバダ州立大学へ進学。1993年に日本のプロテストに一発合格。97年の「JCBクラシック仙台」で初優勝を挙げた。ツアー通算9勝を誇り、現在はJGTOの広報担当理事も務める。
