ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ
注目!
ツアー情報

「ライバル」の名前を見て発奮 最年少日本プロ覇者・平田憲聖が2000年世代ではプロ2勝目一番乗り

22歳の平田憲聖が初のメジャータイトルを獲得。若手旋風の中心で躍動を続けている。

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2023年7月30日 19時18分

最年少日本プロ覇者となった平田憲聖。これからもライバルたちと男子ゴルフ界を盛り上げる。
最年少日本プロ覇者となった平田憲聖。これからもライバルたちと男子ゴルフ界を盛り上げる。 (撮影:藤井孝太郎)

<日本プロゴルフ選手権 最終日◇30日◇恵庭カントリー倶楽部(北海道)◇7441ヤード・パー72>

初日から首位を守っていた22歳の平田憲聖は、前半2つスコアを落として、一時は追う立場になったが、後半に4つ伸ばして再逆転。5バーディ・4ボギーの「71」で回り、2位に2打差をつけて完全優勝を果たした。22歳246日での日本プロ制覇は、1973年のツアー制度施行後では、2021年大会でのキム・ソンヒョン(韓国)が持つ22歳290日を更新する最年少記録となった。

母・姉と一緒にカップを掲げる平田憲聖【写真】

得意のインコースでスイッチが入った。「6番と8番が難しいので、その前にバーディをとらないといけないと考えてしまって…」と、3日目までのアウトコースの累計スコア1アンダーに対してインコースは9アンダーと好対照だ。最終日も1番パー4で幸先よくバーディを奪ったが、6番、7番、9番と立て続けに3パットのボギーで後退した。

「昨日までも後半盛り返していたので、今日も諦めずにプレーしました」。“得意”のインコースでは12番で1つ伸ばすと、14番に向かう途中でリーダーボードが目に入る。最終組の上井邦浩、金谷拓実だけでなく「中島(啓太)と蝉川(泰果)が上位に上がってきているのを確認しました。負けたくないと思いました」。2000年度生まれのライバルたちの名前を見て、闘争心に火がついた。

14番パー4では15メートルのバーディパットをねじ込み、トータル10アンダーで単独首位に返り咲く。「このとき9アンダーに4人いて、1つのバーディが大きな意味を持つのは分かっていた。しっかり集中していました」。15番パー4では2打目を4メートルにつけてバーディ。頭一つ抜け出すと、17番パー5でも5メートルを沈めて勝負を決定づけた。

今季初優勝を遂げた「~全英への道~ミズノオープン」では、後方から追い上げてきた金谷、中島、蝉川に競り勝っている。そして今週は終われる立場から出て「負けたくない」と集中力を発揮して逃げ切り、同世代ではプロ2勝目一番乗り。「中島も蝉川も昔から知っているし活躍も見てきました。今はいい意味でライバル。切磋琢磨して、みんなで盛り上げたいと思っています」と同世代へのライバル心は一つの力になる。

先週は「全英オープン」で海外メジャーを初体験。「自分が想像していたより、世界のレベルは果てしなく高くて…」と自分が苦しんでいるコースで、平気でアンダーパーで回る世界を間近で見た。148位で予選落ちに終わったが、「もっとショットの精度を上げないと」と、その悔しさをバネにした。

この優勝で賞金ランキングは3位に浮上。1位・金谷、2位・中島、4位・蝉川と新世代がツアーをけん引中。「早く3勝目を挙げたい。地元(大阪)で開催される日本オープンも頑張りたい」。これからも若い世代が白熱の争いを見せてくれそうだ。(文・小高拓)

関連記事

【この大会のニュース】

読まれています

JGTOツアー 週間アクセスランキング

ランキングをもっと見る

大会情報

  1. 国内男子
    開催中
    2025年12月4日 12月7日
    ゴルフ日本シリーズJTカップ
  2. 米国男子
    速報中
    2025年12月4日 12月7日
    ヒーローワールドチャレンジ
  3. DPワールド
    速報中
  4. DPワールド
    速報中
    2025年12月4日 12月7日
    ネッドバンクゴルフチャレンジ
  5. アマチュア・その他
    開催前
    2025年12月4日 12月8日
    LPGA Qシリーズ(最終予選)
  6. アマチュア・その他
    開催中
    2025年12月2日 12月5日
    JLPGAファイナルQT

おすすめコンテンツ

関連サイト