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145位に終わった松坂大輔氏 アプローチの強化が課題「次の機会があれば挑戦したい」

“平成の怪物”と呼ばれた元メジャーリーガーの松坂大輔氏は、トータル22オーバーで予選落ち。プロの舞台で得た収穫は多い。

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2024年5月30日 19時14分

松坂大輔氏は通算22オーバー。プロの舞台で得た収穫は?
松坂大輔氏は通算22オーバー。プロの舞台で得た収穫は? (撮影:ALBA)

<太平洋クラブチャレンジ 2日目◇30日◇太平洋クラブ 江南コース(埼玉県)◇7224ヤード・パー72>

国内男子下部ツアーにアマチュアとして初参戦した元メジャーリーガー・松坂大輔氏は、この日は「85」としてトータル22オーバー・145位(最下位)で予選落ち。下部とはいえプロ仕様のセッティングで戦った2日間を“経験値”として、しっかり持ち帰った。

ウッドは1Wだけ 松坂大輔はクラブも”怪物”級【連続写真】

序盤は見事な“耐え”を見せた。1番から出た松坂氏は連続パー発進。3番では2メートルを沈めてパーセーブし、4番(パー4)はこの日の見せ場の一つだった。ピンはグリーンの右サイドに切られていたが、松坂氏の2打目はグリーン右のラフ、いわゆるショートサイドに外す。

ボールからエッジまで10ヤードほどで、エッジからピンまで4ヤードほどしかない。左足下がりのラフでグリーンは砲台。プロでも難度が高い状況だ。松坂氏はソフトロブでエッジに落とすと、ボールはコロコロとピン右奥2メートルに止まった。これには「あしたから@(アマチュアマーク)を外しちゃいなよ」の声も飛んだ。それをきっちり沈めてパーセーブした。

続く5番(パー4)はティショットを右に曲げて、不運にも木の根元に止まると、見事な左打ちを披露して観衆を沸かせた。しかし、3打目は寄せられずにボギー。続く6番はパーパットが10センチ寸止め。7番はグリーン奥からの3打目をトップして3連続ボギーに。「1回トップしてからおかしくなった」と続く8番もアプローチミスでパーを拾えなかった。

後半に入ると“おかしくなった”アプローチは主役になれず、5つのボギーを献上するなど、目標の「70台」には届かなかった。

「いくつかバーディチャンスにつけるところもありましたし、それを入れないと。僕らは基本的に(スコアを)減らしていくのはなかなかできないので。そのツケがあとあと回ってきたな、と」。5メートル以内のバーディパットを決めきれないことには唇をかんだ。

しかし、2日間プロ仕様のセッティングで戦う中で、ゴルファーとしての収穫は少なくない。「アプローチは基本得意なんですけど、こういうグリーンに対応するバリエーションが必要」と同組プロの技を目に焼き付けた。「2日間、プロと一緒に回らせてもらったので、いいイメージを持ちながらアプローチの練習に励みたい。また機会があれば挑戦させてもらいたい」。スケールアップした松坂氏のゴルフをまた見たい。

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