アジアから世界へ―。男子ゴルフのアジアンツアーが、LIVゴルフとの契約により2022年から開催している『インターナショナルシリーズ』が、今年も4月からスタートする。シリーズ終了後のポイントランク上位選手には、来年のLIVゴルフ出場権が付与されるが、その“今季開幕戦”を務めるのが、4月2~5日に千葉県のカレドニアンGCで開催される日本大会だ。本稿ではその見どころをテーマ別に紹介。今回はアジアンツアー参戦4年目の池村寛世に大会の魅力を聞いた。
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国内男子ツアーの国内初戦「東建ホームメイトカップ」の前週、千葉県で男子プロの迫力満点のゴルフを堪能できるのをご存じだろうか。賞金総額200万ドル(約3億1700万円)というアジアンツアーの高額大会。JGTOと共催ではないため、日本勢の出場は30名程度に限られるが、今季LIVゴルフに参戦する浅地洋佑や昨季までLIVで戦っていた香妻陣一朗に加えて、昨季賞金王の金子駆大、賞金ランキング2位の生源寺龍憲をはじめ、今平周吾、池田勇太、小平智、蟬川泰果、河本力、木下稜介らのエントリーが発表され、日本のトップ選手が参戦する。
「LIVの選手が来ることが多い。間近で見られるチャンスだと思います」と話すのが日本ツアー通算3勝の30歳、池村寛世。海外勢のゴルフに注目している。
池村は日本ツアーと並行して2023年からアジアンツアーにも参戦。24年に初シードを獲得し、今年で4年目。インターナショナルシリーズも常連だ。今大会もアジアンツアーの枠から出場する“アジアを知る男”でもある。
同シリーズには日頃LIVゴルフでプレーする選手も多くいる。特に昨年10月に開催された「LINK香港オープン」は、優勝者に26年の「マスターズ」と「全英オープン」の出場権が付与されるとあって大挙して押し寄せた。「僕が午前スタートの時は、午後はLIVの選手のプレーを見にいきました」とわざわざそのプレーを目の当たりにしたほど。ちなみに池村は堂々の3位に入っている。
また今年2月の「ニュージーランドオープン」は3位に入ったが、最終日はLIV勢のルーカス・ハーバート(豪州)と同組になった。「飛ぶし、ショートゲームはうまいし。ピンまで70ヤードで強いフォローの風の状況でも、スピンで止めていたんです。僕にはそのイメージはまだないです。技術不足を感じました」とレベルの高さを肌で感じた。
今大会にハーバートは出場しないが、サム・ホースフィールド(英国)、リチャード・T・リー(カナダ)、ミゲル・タブエナ(フィリピン)ら数名がエントリーしている。中でも注目は、今季LIV開幕から2戦連続3位に入ったピーター・ユーライン(米国)だ。
「昨年、練習ラウンドで一緒に回ったことがあるのですが、なかなか日本人でいる球じゃないんです。初速が速くて僕も30~40ヤード置いていかれました」。昨季日本ツアーでの平均飛距離304.89ヤード(10位)で飛ばし屋の部類に入る池村を軽々とアウトドライブしたという。「飛ぶだけでなく、100ヤード以内の小技も上手いんです。そりゃ上にくるよなって思いますよね」。規格外のゴルフには驚かされるばかり。
アジアンツアーに参戦するようになり意識も変わった。LIVで戦う選手やアジアのトップ選手と戦うことで「勉強になるし、モチベーションが上がりますよね。スイングを見直したり、体を大きくしたり。もっとうまくなりたい」と自身の成長にも大きくつながっている。
今季日本は複数年シードがあるためインターナショナルシリーズに注力するという。そして日本とアジアの両ツアーでの優勝を目標に掲げる。「アジアも4年目なのでツアーの雰囲気にも慣れました。日本大会では、いいプレーができるように仕上げていきたい」。今回の日本大会では、地の利を生かして“アジア1勝”を目指す。
世界の強豪選手と、迎え撃つ池村をはじめとする日本勢の戦いは、ゴルフファンにはたまらないだろう。
■予選ラウンドは無料で観戦が可能!?
すでに大会のチケットも発売を開始。大会初日(2日)と2日目(3日)は、なんと入場無料(3日目、最終日は各日5000円)となっている。さらに4歳未満の子どもは4日間無料とあって、家族連れでの観戦も楽しめそう。大会は、多くの日本人ギャラリーの盛り上げにも期待している。ギャラリーバスやギャラリー駐車場の用意もある。
