アジアンツアーは21日、2027年を「再建の年」とするために今年のQスクール(予選会)の開催を断念したと発表した。アジアンツアーはLIVゴルフと同様にサウジアラビアの政府系ファンド、PIFから資金提供を受け「インターナショナル・シリーズ」を開催していたが、同提供はLIVゴルフ同様に終了し、シリーズも併せて終了となった。
これはアジアンツアーのスケジュールに重大な影響を及ぼすこととなり、結果的に昨年の予選会からの通過選手等への出場を制限することとなった。同ツアーは21年、LIVゴルフが設立されたと同時に提携を開始し、1年後に両ツアーはトータル10大会からなる「インターナショナル・シリーズ」を立ち上げた経緯がある。
これらの大会の賞金総額は少なくとも200万ドル(約3億円)と設定され、LIVゴルフにははるかに及ばないものの、上位選手にはLIVゴルフへのパスウェイも設定されていた。アジアンツアーでは今年初めにLIVゴルフとの5年間の契約延長を協議していたが、4月にPIFがLIVゴルフへの資金提供の中止を発表。アジアンツアーへの3億ドルの投資も撤回された。
26年は「インターナショナル・シリーズ」の8大会を含む21大会が予定されていたが、インド、中国での秋の大会は中止となり、「香港オープン」、「フィリピンオープン」の賞金総額は大幅に縮小された。現在のところ「PIFサウジ・インターナショナル」は11月18〜21日に開催が予定されている。
アジアンツアーは「苦渋の決断だったが、選手らに多大な迷惑をかけたことをお詫びしたい。2027年はアジアンツアーの再建の1年とし、2028年は安定したスケジュールで開催できることに注力したい」とした。(文・武川玲子=米国在住)