小柄な体からは想像できないほどの飛距離を叩き出すドラコン女子。最長飛距離、なんと382Yを飛ばす柳井紗奈は「ヘッド3つ分離れた地面を見て打ちます」と語る。その飛ばしのポイントを教えてもらった。
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ヘッドスピードを出すために意識しているのが、大きなスイングアークと、ヘッドを加速させるきっかけを作ることです。トップでは体を大きく回してクラブを遠くへ上げます。同時に、右ワキを空けたトップを作って、オーバースイングでヘッドの助走距離を長くとるようにします。
切り返しからヘッドを加速させるアクセルとなるのが、空いていた右ワキを一気に締めて下ろす動き。手元を高いところから落下させる重力に加えて、強烈なタメを作って加速させます。ワキを締めたトップでは、スイングが窮屈になりヘッドスピードが出せません。
ダウンスイングでは胸を右に向けながら、右ワキを締めるようにクラブを立てて下ろします。そうすると、振り遅れにくくなりヘッドスピードがグンと上げられますよ。
■柳井紗奈
やない・さな/ 1998年生まれ、福岡県出身。PLDA世界大会では2021年に4位、翌22年には2位に入った。公式最長飛距離は女子日本記録となる382ヤードを誇るJPDAドラコンプロ。
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