練習道具の良し悪し

　いろんな練習グッズが出ていますね。正しくスイングしないと真っ直ぐ飛ばない練習クラブ、重いクラブ、手首を固定する器具、右ヒジを固定する器具などなど。これらの練習グッズは良い点もあれば悪い点もあります、それは、矯正されたまま練習すると矯正されているときしか効果が無いからです。ここからは考え方ひとつで活かすも殺すも変わってくるのです。

　たとえば、「フライングエルボー」と言って右ワキが開いてしまうのを矯正する道具を使った場合、矯正されている間は自然と右ヒジ、右ワキを正しい動きに矯正されていますが、打っている本人は逆に悪い動きをしたいと思っているかもしれないわけですから、その道具を外した瞬間、元に戻ってしまいます。矯正して練習している時に、全く違和感のないように振っていかなくてはいけないのです。

　両ヒジを締め付けるゴムバンドにしてもそうですが、締め付けられている間は両ヒジを開こうとしても開かないので、上手に打てます。しかし、もしかしたら両ヒジを開きたい、開けたいと動かしているのかもしれませんよね。それだったら、ゴムバンドで締め付けられているより、両ヒジにボールなど、なにかを挟んで、自分で締めながら振っていこうとしたほうが良いわけです。同じ両ヒジの間隔の事を修正していても、「締めていこう」と振っているのと、「開いても大丈夫、締められているから」というのでは、全く逆の事をやっているのです。別に、ゴムバンドがダメだといってるわけではなく、ゴムバンドで締め付けられたら、それが全く違和感の無いように自分で締めて締めたまま打つ感覚を持って振らなくてはいけないということですよ。

　練習、強制グッズに矯正されたままスイングをするのではなく、矯正されていながら自分で修正していくスイングで練習すると効果がありますが、矯正されたまま良いスイングをさせられてしまうと良くなるどころか悪くなってしまう事もあるので注意してください。