「最近なんとなく体が不調で、大好きなゴルフさえやる気がしない」という人がいる。もしかすると、それは男性更年期障害ではないだろうか? 重い更年期障害の症状を乗り越えたという田中和寿トレーナーに体験談を聞き、克服法を教えてもらった。
加齢、環境、ストレスなどが発症の引き金に!?
「40代に入ってなんとなく不調が続き、生活全般に対してやる気を感じられなくなっていきました。42歳から45歳くらいまでは最も辛かった時期ですね。大好きなサウナを楽しめない、日々のトレーニングができない。ついには朝起きられなくなってしまったんです」
こう話すのはトレーナーの田中和寿さんだ。
「ほかにも肩が上がらない、冷え、うつ症状、夜間頻尿、呼吸の乱れなど、さまざまな不調が体に現れました。泌尿器科での検査によって男性ホルモンの値が極端に低下した“更年期障害”と判明。20年近く横浜マリノスのトレーナーという環境に身を置いてきたのですが、そこを離れたことによるストレスが加齢に重なって引き金になったのだと思っています」
男性ホルモンは、時間をかけて少しずつ低下するため気付きにくいが、40代以上のアナタにも更年期障害は徐々に始まっているのではないだろうか。
思い当たることアリ? 更年期障害のサインを早めにキャッチしよう!
更年期障害のサイン①
朝起きられず好きなこともやれない!
目覚めていても、体を起こしてカーテンを開けることができない。外出もできず、塞ぎ込んで家に引きこもるようになってしまう。意欲が減退し、好きなこともできなくなる。田中トレーナーは大好きなサウナに入れない、トレーニングをする気も起きなくなってしまった。「ゴルフをやる気がなくなった」もバロメーターだ。
更年期障害のサイン②
モテたいと思わなくなった
「女性に好感を持たれたい」と思う以前に、服装や髪など清潔感や見た目に気を使わなくなってしまった。日常生活がだらしなくなっている。
更年期障害のサイン③
腕が上がらない
五十肩に似た症状が続き、腕を上げようとすると肩の付け根に激しい痛みを感じる。運動ができないだけでなく、日常生活に支障が出た。関節痛も更年期障害の症状だ。
更年期障害のサイン④
夜間頻尿で慢性的な睡眠不足
夜間頻尿になり、深夜や朝方トイレに行く回数が増えている。睡眠不足から疲労や意欲低下を招き、悪循環の原因になりやすい。
男性更年期障害ってナニ?
男性ホルモンの低下が原因
一般社団法人日本内分泌学会によると、中高年男性に起きるさまざまな不調を男性更年期障害(加齢性腺機能低下症、LOH症候群)という。原因は、加齢やストレスなどによる男性ホルモンの減少だ。
日常での生活習慣の改善が重要
一般的に、治療にはホルモン補充療法や漢方療法などが用いられる。また、男性ホルモンの減少はストレスや睡眠不足の影響を受けるため、生活習慣の改善が回復につながる。
運動が回復への好循環を生む
男性更年期障害の克服に不可欠な3大要素は運動、睡眠、食事だといわれる。どれも大事だが、運動によって、より良い睡眠や食事をおいしく摂る好循環が生まれる。
身体症状
ほてり、多汗、肥満、頻尿、動悸、息切れ、吐き気、疲労感、めまい、頭痛、肩こり、腰痛、筋力低下、関節や筋肉の痛み・こわばり、しびれ。
精神症状
元気がない、楽しくない、やる気がでない、眠れない、くよくよする、イライラ、怒りっぽい、不安感、うつ症状、記憶力・集中力の低下。
性機能症状
性欲減退、勃起力減退、セックス頻度の減少。