阿久津未来也は「ミズノオープン」で通算13アンダーを記録し、ツアー初優勝を果たした。彼の勝利を陰で支えたのが、足元のギアだという。その真相を直撃した。
阿久津が4~5年前から使用しているのは、インソールメーカー・ウィニングワン株式会社のバネインソール『アスリートグリップ7』。シューズの中に入れるインソールにこだわって使用しており、そのメリットを聞いた。
「足裏の真ん中からカカトにかけてカバーしたくて使用しています。ゴルフにおいて飛距離や方向性も含めてカカトの安定性はかなり重要です。やっぱりホールド感が相当大事。スイング中にシューズ内でカカトが滑ってしまうとスイングが安定しません。アーチも支えてくれるので、疲れも軽減されますね」
ゴルフという、常に歩く競技において足元の安定は欠かせないという。
「1日7~10㎞歩いて、それが5日間続くのがプロの試合。やっぱり足の疲労度は日曜日に出やすいんです。そういう意味で一番影響が出やすいのがソール。だから、このインソールも初優勝に貢献したと思いますね」
また阿久津は、こだわって五本指ソックスを使用している。「ゴルフシューズはゆったりしたものが良くて、足先にゆとりをもたせ、足指でガッと地面をつかみたい。なので、インソールでカカトをホールドするのは絶対必要なんです」と説明する。
バネインソールで多くのプロをサポートする広瀬勇人氏にも詳しく聞いた。
「カカトが安定することで前足部が骨格通りに立って動いてくれる。反対にカカトが動いてしまうと足が暴れてしまいます。シューズの中でもカカトが安定しないと骨格が崩れてシューズの性能が発揮されません。骨格どおりに立てれば上体もリラックスできてバランスも良くなるんです。足指も自在に動かせるようになると思います」
インソールを変えるだけでショットが安定し、疲労も軽減できるなら、一度試してみたいものだ。
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