広がるアイアン用カーボンシャフトのバリエーション
幸いなことに、現代は各社から発売されているカーボンシャフトに豊富な重量のバリエーションがある。代表的なモデルであるUSTマミヤ『ATTASアイアン』は6種類の重量帯、フジクラ『MCI』は8種類の重量帯がある。フレックスもそれぞれ用意されているので、重さ・硬さに加え、シャフトの挙動などを勘案して、幅広い選択肢の中から選ぶことが出来る。
さらにフジクラでは、5番アイアンとピッチングウェッジで約20gの重量差のある『MCIブラック』を発売している。通常、長さは違えど、シャフトの重さはどの番手も同じであるのが一般的だが、このモデルは意図的に重量をフローさせて、より扱いやすい振り心地を求めた意欲作だ。
こうしてみると、カーボン、スチールと比較するのは、シャフト選びという観点から言えば、少し大雑把すぎるようにも思う。個々のモデルの特性を見ながら、自分に合うシャフトを選びたいところだ。良い結果が出れば、カーボンやスチールといった素材の違いにこだわる必要はないだろう。