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プロのシャフト選びに異変。ドライバーが「軽軟(かるやわ)」化していた!

日本ツアーでは後半戦に突入する8・9月に19年モデルの新シャフトを投入する選手が多い。数年前まで男子プロだと「80X」なんて選手もいたが、最近はプロのシャフト選びに変化が起きていた!

配信日時:2018年9月19日 19時00分

【今野一哉プロの最新シャフト事情解説】250ヤードを狙う人は50g台でOK! プロは速く振れる軽シャフトで飛ばしていた

毎年、主要シャフトメーカーのドライバーシャフトは打たせてもらっていますが、ここ1、2年で明らかに軽量シャフトに技術革命が起きたと思います。私のヘッドスピードは48 m/s前後ですが、3、4年前までは50グラム台のシャフトを打つと先端がしなり過ぎて、ヒッカケばかりでした。それが、今年は50グラム台でも先端側が安定しているので、全く問題なく試合や競技でも使えるレベルです。

そうなると軽量シャフトの方がメリットが大きい。60グラム台から50グラム台にするだけで、ヘッドスピードが2 m/s前後は上がるので飛距離が伸びます。だから、ツアープロも積極的にシャフトを軽量化していると思います。スペックをXからSにする人が増えた理由も、全体的にシャフトの挙動が安定したからだと思います。

現状、アマチュアのシャフトスペックは重すぎると思います。男子プロが60グラム台の時代なので、アマチュア男性は50グラム台で十分。個人的には250ヤードを狙う人は50グラム台、それ以上の飛距離を狙う人は60グラム台がマッチすると思います。
試打・解説 今野一哉
こんの・かずや/82年生まれ。米国サンディエゴにゴルフ留学後に、「18GOLF」の代表としてレッスン活動を行う。クラブ知識が豊富でプロテスターとしても活躍

ヘッドスピード50m/s以上でも、プロは軽シャフトで飛ばしていた!

「飛距離も出るし、当たり負けもしません!」と語る近藤智弘はTOUR B XD-3に『TOUR AD BB 5X』を使用
今季未勝利ながら賞金ランク1位の座を獲得した今平周吾はRMX116に『TOUR AD TP-6S』を挿している。「軽いシャフトは振り切れるから飛びます!」と今年20ヤードの飛距離アップを果たした
市原弘大は昨年までは70g台だったが、今年はローグ サブゼロに『ジ・アッタス 6X』で「ツアー選手権」での劇的なツアー初優勝を飾った
「KBCオーガスタゴルフトーナメント」でのツアー初優勝を獲得した出水田大二郎は「シャフトを軽くして5ヤードUPしました」とZ565と『クロカゲ XD 6X』の組み合わせに大満足
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「飛距離も出るし、当たり負けもしません!」と語る近藤智弘はTOUR B XD-3に『TOUR AD BB 5X』を使用
※本記事はALBA756号掲載企画に加筆修正したものです。

取材トーナメント/RIZAP KBCオーガスタ、フジサンケイクラシック、ニトリレディス 取材協力/クールクラブス東京本店(スイング碑文谷内)
写真/相田克己、岩本芳弘、岩井康博、佐々木啓、鈴木祥、米山聡明、渡辺義孝 構成/野中真一

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