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「なぜクラブ契約フリーはミズノを選ぶ?」アイアン選びの重大な事実が判明!

クラブ契約フリーの選手を追いかけ続ける筆者。久々に男子ツアーに行った際に、今季からフリーになった平本穏を見つけて声をかけました。クラブにうるさい2人が本音で喋ると、そりゃ大激論に発展します…。

配信日時:2018年8月3日 17時12分

平本と話す2週間前にミズノ・伊藤マイスターに話を聞いていた

プロゴルファーの好みを知り尽くす、ミズノのマイスター・伊藤友男氏

プロゴルファーの好みを知り尽くす、ミズノのマイスター・伊藤友男氏

筆者がなぜ平本の話に関心したのか? 時を遡ること2週間前、筆者はミズノ養老工場に行き、マスタークラフトマンでありマイスターの伊藤友男氏に話を聞いていたのだ。そこで筆者が伊藤マイスターと話した会話が下記のやり取りだった。

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筆者 「伊藤さん、ここ養老工場にはプロゴルファーのクラブを研磨、調整する作業部屋があるじゃないですか。そして、ここにフェースゲージなどもあります。いい顔の条件、プロゴルファーが納得するものって何か? というと、このトゥ側のフォルムを決めるフェースゲージとかが重要なんですよね?
トゥ側の型どりをした「フェースゲージ」

トゥ側の型どりをした「フェースゲージ」

マイスター伊藤(以下、伊藤) 「……。いや、そのフェースゲージはあくまでも目安というか、なんというか…。あくまでもミズノの過去モデルの基準として、一番いいとされているモデルの型というだけですね(そんなに重要じゃない…)」

筆者 「え? トゥ側のフォルムって顔を決める上で大事じゃないんですか?」

伊藤 「……。私の考えでは、トゥの丸みの頂点を少し下げることで、構えたときに落ち着きのある見え方をして現代的だとは思いますが、アイアンの顔はいろんな曲線のつながりで出来ているし、好みもありますからね…」

筆者 「……。(好みと言われてしまうと、けっこうキツイなぁ…)質問を変えます。伊藤さんが長年ミズノのアイアン作りやプロゴルファーのサポートをしてきた中で、【構えた時の顔づくりで一番大切にしていること】は何ですか?

伊藤 「いい顔は、フェースの上半分を隠せば分かります」

「フェースを隠してネックだけでも、プロゴルファーはいい顔って分かるんです」(伊藤)

「フェースを隠してネックだけでも、プロゴルファーはいい顔って分かるんです」(伊藤)

伊藤 「ネックからのつながりです。いい顔のアイアンは、フェースの上半分を隠しても分かりますよ。これは、私たちの大先輩の方々から受け継いできた、ミズノのクラフトマンが大切にしてきたアイアン作りの根底にある部分ですね

筆者 「えっ? 顔の良さを見るのに上半分を隠す?? だからさっきトゥ側が重要じゃないってことだったんですか??」

伊藤 「この話は一般の方には伝わりづらいかもしれません。ネックとフェースは付いている角度が違って、2Dではなく3Dに見えますから。あくまで構えたときのゴルファー目線の視界で話をすると、【ネックが真っすぐ入っていること】が一番重要なんです。ネックの付け根の部分の角度に歪みがあると、その先の“フェースへのつながり”のラインが壊れて違和感が出てしまう。

プロゴルファーはこの部分を一番重視しますし、ネックが真っすぐ入って、そのネックの幅の延長でフェースがスクエアにつながって見えないと気持ち悪いんです。ですから、フェースの上半分を隠して、下半分だけを見るだけで、いい顔かどうか?の判断が出来るんですね。
ネックが真っすぐ入っていれば、プロゴルファー目線の【スクエアエリア】が見えるようになります…

ネックが真っすぐ入っていれば、プロゴルファー目線の【スクエアエリア】が見えるようになります…

上半分を隠しても、ネックが真っすぐ入ったものは、ネックからの左右の幅の延長上にスクエアな面というか、方向性を感じさせるゾーンが見えてくるはず。オフセット度合いのフェースプロ(FPのこと)やトゥなどは好みやモデルによって違いますが、この部分だけはミズノは昔からこだわっています

筆者 「えっ、昔から!? ちょっと展示してある過去の名器を全部フェースの上半分を隠して見てみます!

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