『M3 440』にはヒールに鉛1枚を追加
筆者 「画像を見てください。『M3 440』のウェイトポジションで替えるのではなく、鉛をヒール側に1枚追加していますね」
筒 「結果は狙いどおりなんですかね?ドライビングディスタンスが283.3ヤードと56位タイですが…」
筆者 「それは計測ホールでドライバーを打たなかったからでしょう。ショットトラッカーを見る限りでは、左ラフに入る回数はゼロ。FWキープ率は14回中10回の71.43%で、ほぼほぼ狙いどおりで、少し右に曲げることが数回あったレベルですね。鉛の調整は狙いどおりじゃないですか?
イーグルを取った17番も337ヤード飛ばしてますし、ドライバーで良い当たりをすると320ヤードは普通って感じでしょうね。でも、今回のミュアフィールド・ビレッジでは一度勝ってますし、3W以下でティショットする回数が多いと思いますよ」
筒 「まぁ、そうですよね。2014年に13アンダーで並んだケビン・ナ選手とのプレーオフに競り勝って初優勝して、翌年の2015年も12アンダーで5位タイに入っています。コースが毎回同じなので、攻め方は熟知してますもんね」
絶対強者なき2012年以降、15アンダー以上出ていない
筒 「絶対強者って、過去この大会最多の5勝しているタイガーのことですよね?今年は復帰しましたが、初日イーブンでしたね。『ミルドグラインド』ウェッジはどうだったんでしょうか…」
筆者 「それに、14年から3年連続でプレーオフでした。1976年から現在まで歴史ある大会なんですが、計7回のプレーオフがあって、そのうち15アンダーでのプレーオフが4回なんですよ。だから、ボクは勝手に【15アンダーの壁】を感じちゃいます。つまり、松山英樹はこの壁を突破できれば、かなりの勝率になると思います。初日は7アンダーだったので、残り3日で8つ以上ですね」
P編 「でも、初日爆発した選手って、2日目以降に伸ばせないことも多いよね。その点、今日はトップタイに知らない選手がいるけど、松山プロの方がコースの攻め方を知っている点では有利に働くんじゃないの?」
筆者 「どうなるかは、わかりません。松山自身が言ってたとおり、気を抜くとすぐスコアが崩れるコースみたいですから。でも、15アンダーの壁にいま、一番近いところにいるのは間違いないですね」
P編&筒 「今週末も、寝不足になりそうだなぁ…。でも、“マツヤマ無双”が見たいからしょうがないね!」
Text/Mikiro Nagaoka