「これ『J815』的なシルエットに見えますが…」(筆者)
PCM筒康博(以下、筒) 「去年も『JGR』のプロトタイプだった『P01-7』が女子ツアーの開幕戦からデビューしていましたよね?この流れだと、『P40-1』も夏の終わりに製品版がデビューするのかなぁ…。っていうか、長岡さんは現場で『P40-1』を見ているんでしょ?どんな感じでした?」
筆者 「構えたときのクラウンに特徴があって、カーボンコンポジットと思しき繋ぎ目と、カーボン部分にシマ模様がありました。ちょっと外ブラチックな見た目で、BSのアスリートモデルっぽくないですね。現行の『XD-3』は真っ黒のクラウンなので」
筒 「え?でもBSといえば、攻めたクラウンデザインを過去にしていますよね?堀琴音プロが長年使う『J815』なんて、ガンダムとかアイアンマンみたいな機械的なデザインでしたよ?それより、形状そのものはどんな感じなんですか?」
筒 「バーナーにカチャカチャ……、なんかかなり良さそうな気配が漂ってますねぇ〜。では、ちょっと現行の『XD-3』がどんなドライバーなのか、おさらいをしておきましょうか」
「現行はスピン多めのライナードロー傾向でした」(筒)
内部重心の特性としては、平均的な重心距離、浅めの重心深度。スイートスポット高さが高めでリアルロフトは少なめのため、打ち出しを抑えつつしっかりスピンの入る、ライナー系の安定したキャリーが打ちやすいヘッドといえます。ヘッド重量も軽めで操作性がいいため、ライナードローを打ちたい上級者が好むモデルだと言えるでしょうね。
歴代BSのアスリートモデルはつかまりがよく、そこまで低スピンを追求しません。過去から日本のシングルプレーヤーは操作性のいいヘッドでライナードローでランを稼ぐ人が多いため、この好みに忠実に作られる印象がありますね。これより前の『J715』は食いつく打感でしたが、現行『XD-3』は弾き系の高音になっていました」
筒 「チーピンはアナタ自身のせいでしょ…。純正シャフトのモデルに関しては、長さと投影面積のバランスが合ってなかった印象も強いです。だから【小さく見えて難しそう】との印象を受けるゴルファーも多かったと思いますよ。長岡さんを擁護するのはイヤですが」