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今季ガラッとクラブを替えた女子プロ3人。何が良くなった?

今季からクラブ契約がガラッと変わった女子プロがたくさん。かなり気が早いですが、各種スタッツにどんな変化が出ているか?議論してみました。

配信日時:2018年3月31日 18時05分

【アン・ソンジュ】 モダートのウェッジで、サンドセーブ率UP!

契約フリーになったアン・ソンジュ。ウェッジは地クラブの「モダート」

契約フリーになったアン・ソンジュ。ウェッジは地クラブの「モダート」

筆者 「では、ヨネックスから離れて契約フリーになった、アン・ソンジュを見ていきましょう。もう、第二戦のPRGRレディスで優勝してますので、契約フリーになって良かったとハッキリ言えてしまうと思いますが…」

⇒開幕時のアン・ソンジュのセッティング

筒 「そうですね。それでも、ちょっとどんなスタッツの変化があるか、見てみましょう。コレは大きいなぁと思うのは、サンドセーブ率ですね。昨年の83位から、7位に大きくジャンプアップしています。今季、契約フリーになってカスタムパーツのモダートに替えていますが、早くも武器になっていますね」
ラウンド数は少ないですが、サンドセーブ率が急激アップ

ラウンド数は少ないですが、サンドセーブ率が急激アップ

筆者 「はい、このモダート『MWC T55C』ウェッジですが、フルミルド加工ウェッジの開祖とも呼べますよね。すごく正確に削り出せるのでまったく同じものが出来るし、精度が高いそうです」

筒 「去年のスタッツも、アン・ソンジュ選手からすればあまり良くないかもしれませんが、穴のない状態だったのが、唯一の弱点がサンドセーブ率でしたからね。ここを改善できたのは大きいんじゃないですか。それ以外のデータも、フェアウェイキープ率以外は軒並みデータが良くなっています。パー5の平均スコアが悪いのですが、まだ3試合ですし、ここはすぐに今後改善するでしょう」

筆者 「ドライバーはキャロウェイ『ローグサブゼロ』ですが、フェアウェイキープ率が気になりますね…」
筒 「まだ、完全に慣れていないんでしょうね。順位こそ70位ですが、飛距離もまずまず出ていますし、暖かくなるにつれて良くなるんじゃないですか。パーオン率も同じで順位は38位ですが、数字自体は昨季とさほど変わっていません。こちらはミズノ『Mizuno Pro 518』でしたよね。森田遥選手と同じで、使い込むにつれて良くなるんじゃないですか」

筆者 「彼女の場合、気になるのはボールも替えているところなんですよね。去年はBS『TOUR B330S』で勝ってましたけど、今季はタイトリスト『プロV1』に替えてます。ボールもクラブもセットで替える選手って、けっこうリスクだと思いますけど…」

筒 「その辺りで一番影響が出るのはアプローチやパターなどのショートゲームだと思いますが、むしろサンドセーブ率含めて、じゃっかん改善してますよ。このわずかな期間で。さすがの実力者ですよね、慣れるのに時間がかかるのが普通ですけど…」

筆者 「確かに、もう勝ってますしね」

「ガラッと替えていきなり活躍する方が珍しい」(筒)

筒 「今回取り上げた選手は、ガラッと替えたギアがいきなりはまった稀有な例だと思いますよ。普通はどこかに合わないクラブが出てきて、苦しむ人も多いですから。クラブに対するフィーリングが鋭い感覚派のプロほど、そうなるケースも多いんです。だから、いきなりガラッと替えて活躍するパターンの方が、ある意味少数派だと思いますよ」

筆者 「良かった。ボクもアマチュアでクラブ契約フリーだし、感性が鈍いのでどんどん替えても大丈夫ですね!」

筒 「……。(呆れた…。もっと鋭くなってくださいよ、ギア担当なんだから)」


Text/Mikiro Nagaoka

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