ノーベル賞素材「グラフェン」注入! 三代目『CHROME SOFT』は納得の完成度
超ソフトなボールに、プロもアマも飛びついた!
時を同じくして、アマチュアだけでなく、契約プロたちもこのソフトなボールを試合で使用するようになった。2016年、最後のマスターズとなったトム・ワトソンが、サッカーボール柄の『CHROME SOFT TRUVIS(トゥルービス)』を使用したのを皮切りに、看板プロのフィル・ミケルソンをはじめ、パトリック・リードやトーマス・ピータース、そして昨年からはミシェル・ウィーらもツアーで使い始めた。
昨年、少ししっかり目の打感を持つ『CHROME SOFT X』が登場すると、上田桃子、テレサ・ルー、柏原明日架といった日本の女子プロたちがこちらを選択したように、プロの使用状況は二分した。ミケルソンは『CHROME SOFT X』に変更し、元来ハードなギアが好みに見える石川遼は、『CHROME SOFT』の使用を開始した。ツアープロもまた、ボールによりソフトさを求めていたのかもしれない。
2層構造のコアのうち、アウターコアに「グラフェン」を採用して強度を保ったことで、インナーコアを前作から、直径で21%、体積で79%も大きくすることに成功した。軟らかなインナーコアがインパクト時に大きく潰れると、ドライバーなどロングショットでのスピン量を軽減することが出来る。
契約プロの一人、深堀圭一郎は前作と比べてドライバーで8ヤードも飛距離が伸びたとコメントしている。8ヤードとは、ボールの性能だけで実現するのはかなり難しい数字ではあるが、スイングや気温や風などテスト環境の条件がより適正になったことで生まれた飛距離アップなのだろう。そこには当然、「グラフェン」を採用した効果があるはずだ。