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ノーベル賞素材「グラフェン」注入!三代目『CHROME SOFT』は納得の完成度

ノーベル賞素材「グラフェン」注入!三代目『CHROME SOFT』は納得の完成度

配信日時:2018年2月21日 09時03分

ノーベル賞素材「グラフェン」注入! 三代目『CHROME SOFT』は納得の完成度

超ソフトなボールに、プロもアマも飛びついた!

3月2日に発売となる新しい『CHROME SOFT』(左)と『CHROME SOFT X』(右)

3月2日に発売となる新しい『CHROME SOFT』(左)と『CHROME SOFT X』(右)

三代目となるキャロウェイ『CHROME SOFT(クロムソフト)』が発表になった。2015年に発売された初代モデル、そして一昨年に発売された二代目とも「超ソフトなのに飛ぶ」と人気となったモデルだ。それまではプロ使用モデルの『HEX BLACK』のように、しっかりした弾き感のあるボールの印象が強い同社だったが、この『CHROME SOFT』がヒットし、国内外で販売シェアを伸ばしている。

 時を同じくして、アマチュアだけでなく、契約プロたちもこのソフトなボールを試合で使用するようになった。2016年、最後のマスターズとなったトム・ワトソンが、サッカーボール柄の『CHROME SOFT TRUVIS(トゥルービス)』を使用したのを皮切りに、看板プロのフィル・ミケルソンをはじめ、パトリック・リードやトーマス・ピータース、そして昨年からはミシェル・ウィーらもツアーで使い始めた。

 昨年、少ししっかり目の打感を持つ『CHROME SOFT X』が登場すると、上田桃子、テレサ・ルー、柏原明日架といった日本の女子プロたちがこちらを選択したように、プロの使用状況は二分した。ミケルソンは『CHROME SOFT X』に変更し、元来ハードなギアが好みに見える石川遼は、『CHROME SOFT』の使用を開始した。ツアープロもまた、ボールによりソフトさを求めていたのかもしれない。
新素材「グラフェン」をアウターコアに注入したことで、インナーコアを拡大することが出来た。

新素材「グラフェン」をアウターコアに注入したことで、インナーコアを拡大することが出来た。

三代目となる今回は大きなテクノロジーの変化があった。それが2010年のノーベル物理学賞の対象になった「グラフェン」という素材。炭素原子が蜂の巣のような六角形格子になって結びついた非常に強い物質で、ダイアモンド以上に炭素同士の結合が強いと言われる。この「グラフェン」をアウターコアに注入しているのだ。

 2層構造のコアのうち、アウターコアに「グラフェン」を採用して強度を保ったことで、インナーコアを前作から、直径で21%、体積で79%も大きくすることに成功した。軟らかなインナーコアがインパクト時に大きく潰れると、ドライバーなどロングショットでのスピン量を軽減することが出来る。

 契約プロの一人、深堀圭一郎は前作と比べてドライバーで8ヤードも飛距離が伸びたとコメントしている。8ヤードとは、ボールの性能だけで実現するのはかなり難しい数字ではあるが、スイングや気温や風などテスト環境の条件がより適正になったことで生まれた飛距離アップなのだろう。そこには当然、「グラフェン」を採用した効果があるはずだ。

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