スパイクレスを使用する、ツアープロの存在
真剣にゴルフをするなら、しっかりとグリップできるスパイク鋲のついたシューズでないとダメだと思っている人も多いのではないだろうか。筆者もそう感じていた一人で、これまでスパイクレスを試すことはほとんどなかった。持っていても、練習場やショートコースで使ったりすることが多く、競技やコンペなど、シリアスなプレーで使うことなど、考えたこともなかった。
しかし、考えてみると、ツアープロでもスパイクレスを使用している選手は多い。古くはフレッド・カプルスが愛用し、最近でもアダム・スコットやライアン・ムーアをはじめ、少なくないトップ選手がスパイクレスを使用している。かつては、金属鋲のスパイクだけを好み、樹脂製のソフトスパイクを嫌うプロや上級者もいたものだが、今は、そんな人はいない。慣れの問題もたしかにありそうだ。
食わず嫌いは良くない、と思い直し、コースでスパイクレスシューズを試してみることにした。今回、使用したのは、ブリヂストンの『ゼロ・スパイク バイター』シリーズ。中上級者向けの『バイター ツアー(SHG650)』と、軽量タイプの『バイター(SHG750)』の2モデルだ。
スパイクレスのグリップ力を試すために、あえて、アップダウンが多い丘陵コースを選んでラウンドテストを行った。