前作『G』とはすんごい変わったPING『G400』シリーズ
その前に、同社が発表した内容についておさらいしておきたい。今回の『G400』シリーズのテーマは「3つの力でブレずに飛ばす」というもの。その3つが下記となっている。
【1】ブレない(深・低重心化と高慣性モーメント)
また、今回はタングステンウェートをぎりぎりまで後方のソールにつけています。これにより、重心深度が約4%深くなり、ヘッド慣性モーメント(以下、MOI)が約3%高くなっています。ヘッド内部に6本のリブが入ることで、余計な振動を抑えて、柔らかい打球音になっています」(同社プロダクトマネージャー・安齋伸広氏)
【2】抵抗しない(エアロダイナミクスの追求)
最適な空気抵抗のためにヘッドを445ccに小さくしたのに、9000近いMOIを達成しています。これまではヘッドの大型化=高MOIだったのを覆しているわけです。空気抵抗を低減したのに絡んで、『G400LST』が非常につかまりやすくなっています。打感が柔らかくなっていることや『LST』がつかまりやすくなっていることは、上級者が特に喜んでもらえるのではないでしょうか」(同・安齋氏)
【3】反発する(フェース素材と製法の変更でたわみアップ)
「これは空気抵抗を減らせることでヘッドスピードが上がることとも関連しますが、チャン・キム選手がいいドライビングスタッツを示したのは、新しいフェースの反発性能を分かりやすく示しています。今回は鍛造製法の新素材のチタンを使うことで、反発力を高めているし、製法を変えることでUSGAのリミットぎりぎりの反発のフェースを作ることが出来ました。ドライバーだけじゃなく、FW、HY、クロスオーバーでもマレージング鋼を採用して、USGAのCTの上限に迫れています」(同社社長・ジョン・K・ソルハイム氏)
以上の【1】ブレない【2】抵抗しない【3】反発するの3つの開発テーマは、ドライバーだけじゃなく、『G400』シリーズ全てのクラブに貫かれた哲学である。このモノづくりの結果、生まれたクラブを契約プロはどう語っているのだろうか。