アマチュア優勝を果たした、プラチナ世代のトップランナー
それにしても、近年の若い選手の台頭は本当に著しいものがある。ほんの少し前は、黄金世代がツアーを席巻し、数多くの勝利を重ねていた。しかし、2020-2021シーズンはそれにも増して、若い世代の台頭が目立つ。
黄金世代のひとつ下である稲見萌寧は、すでに年間8勝で、不滅の記録と思われた2003年の不動裕理が達成した年間勝利数10勝に届くかもしれない。プラチナ世代では、古江と西村が4勝、吉田優利も2勝を挙げている。そして笹生優花、西郷真央、山下美夢有とさらにその下の世代の活躍も目立っている。
古江は、そんな次世代の若手の中でも一足早くツアーでの結果を残して、この世代をリードしてきた。2019年にはアマチュア時代にレギュラーツアーで優勝を果たす。ご存知のように、これまでアマチュア優勝を成し遂げたのは、宮里藍、キム・ヒョージュ、勝みなみ、畑岡奈紗などそうそうたるメンバーだ。古江もそんな選手たちと肩を並べ得る才能の持ち主だと言えるだろう。
昨年の「デザントレディース東海クラシック」では、プレーオフ1ホール目でカップインするかと思うようなスーパーショットを見せて、勝利をもぎ取った。勝負どころでの気持ちの強さと確かな技術を感じる古江らしいシーンだった。彼女自身もショットの前に「ここで終わらせる」という気持ちで打ったという。
先日、12月に行われるUSLPGAツアーの出場権をかけた最終予選会への出場を表明した。より過酷なステージで、ますます飛躍が期待される選手だ。