さらなる高みを目指す松山の「産みの苦しみ」
ここからは想像だが、「マスターズ」までの戦いの中で、松山はメジャーに勝利するために、自身に必要なものをより強く意識したのではないだろうか。トップランカーに比肩する飛距離はそのひとつだろう。新しいドライバーがフィットすれば、それを手に入れられるのであれば、リスクを負ってでも試す価値はある。そう考えていても不思議ではない。
アイアンに関しては、打点のミスに強いことは松山にとって強みにはならないだろう。しかし、ハーフキャビティを採用することでライの悪いところから高いボールを打ったり、より直線的な弾道で攻められるといったメリットは考えられる。
これまでケガなどを除くと、不調らしい不調になったことのない松山だけに、2週連続の予選落ちはファンにとってはショックな出来事だ。しかし、きっとこれは「産みの苦しみ」なのだと思う。新クラブの機能が、より引き出せるようにフィットできれば、さらにスケールアップした松山のゴルフを見ることが出来るはずだ。
