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目指せ300ヤード!アマチュアが最長不倒をマークするには?

text by kazuhiro koyama

配信日時:2017年6月8日 08時00分

最長不倒を目指すなら、自然の条件を活かすべし!

 かつて、パーシモンと糸巻きボールの時代、プロゴルファーは、より少ないスピン量で打つ努力をしていた。その方が飛距離を稼げることを知っていたからだ。フェースのトゥ寄りでヒットして、フックボールを打つのはその典型的なテクニックだ。スピン量が自然と多くなるギアで、少しでもそのスピン量を減らそうとしていた。現在のギアは、そんな努力の必要はなく、クラブとボールが低スピンの弾道をもたらしてくれる。

 もっとも、本当の意味で最長不倒距離を目指すなら、それだけでは不十分だ。

 ジャスティン・トーマスは、昨年の『WGC-ブリヂストン招待』の2日目、難ホールの16番で413ヤードも飛ばした。落下地点がややダウンヒルで、右から左の風にうまく乗せたのがビッグドライブの要因だ。このホールの選手の平均飛距離は、317ヤードで、誰もが大きく飛ばせたわけではない。そのホールの条件を上手くいかせたことが、大きな飛びにつながっているのだ。

 アマチュアが一発の飛びをマークするには、例えば、地面の硬いところで強烈にランが出るなど、その時の条件を上手く利用することが有効だ。ティショットが曲がって、ボールを見失った時、びっくりするほど前にボールがあることがあるが、大抵、それはカート道路を転がって、より前にいったためだ。

 カート道路を狙うのは難しいが、例えば、打ち下ろし傾斜を上手く使えば、ランをかなり稼ぐことが出来る。ランの距離は球質や地面の状況よって大きく変わる。50〜60ヤード変わっても不思議ではない。マジメな話、ゴルファーのぶっ飛びエピソードは、こうした諸条件が上手くハマった時に生まれているのだ。

 筆者自身、打ち下ろしのフェアウェイをひたすら転がり、350ヤード近い飛距離が出たことがある。いつだったか、どこのゴルフ場だったかも覚えていないが、強烈に飛んだ記憶はいつまでも残っている。とにかく、一発大きな飛距離を出して、思い出として何年も語り草になるのは、いつもとは違ったゴルフの楽しみ方だと思うのだが、いかがだろうか。

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