挑戦を続ける、不世出のプロゴルファー
永久シード保持者のジャンボが出場することで、他の選手の出場枠が減る。そのことに批判的な論調もあるが、これだけの選手はやはりいないのである。無責任な外野のなかには「引き際」などという言葉を使う人もいるけれども、やめてしまうのは簡単なことだ。70歳を目前にした今も、タイヤを引いてランニングし、足におもりをつけるようなハードトレーニングを課す、それだけの努力を続けられることが、どれだけの困難を伴うだろうか。
何よりも、トッププロが苦戦する難コースを今も攻略できる技術が凄い。アプローチの冴えは今も健在で、ドライバーも時折、往年を彷彿するビッグドライブを放つ。69歳でこれほどのプレーをする選手が、今後現れることはまずないだろう。そんな凄いプロゴルファーが、今もツアーに出場していることがファンにとっては幸運だと思う。今後の出場試合も目が離せない。離せるわけがないのである。