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惜しくもエージシュートを逃した、尾崎将司の歴代パター

text by kazuhiro koyama

配信日時:2016年6月23日 12時57分

ジャンボの代名詞、グースネックウェッジ

ジャンボは、「日本ゴルフツアー選手権」では変わったものの、今年は開幕戦からマスダゴルフのプロトタイプパターを使用している。大型のマレット形状で、ターゲットラインをイメージできるようなヘッド後方のボリュームがある。市販はされておらず、ジャンボのためにつくられたものだ。

 ウェッジもマスダゴルフの「M425」だ。2013年の「つるやオープン」でエージシュートの「62」をマークした時に使用していたプロトタイプウェッジをベースに、市販化されたモデルだ。ジャンボに師事しているという17歳のアマチュア、原英莉花選手が師匠から譲り受けたこのウェッジを使用していて、「リゾートトラストレディス」では16位タイでローアマを獲得している。

 このウェッジの特徴は、ジャンボのモデルらしい強いグースネックと大振りなヘッドで、バウンス角も大きい。「つるやオープン」でのエージシュート以降も、他のメーカーのモデルを使用することも少なくなかったようだが、ジャンボにはやはりこうしたウェッジが似合う。今でこそ、市場でグースネックのウェッジはほとんどなくなってしまったが、以前は逆にストレートネックのものが少なく、グースネックばかりがラインナップされていた。というのも、ボールが浮く日本の芝にはグースが合うと言われていたのだ。

 グースが少なくなった現在でも、このセオリーは有効だと思う。タワシのように生えそろった日本の芝は、グースネックのウェッジでやや抑えたボールを打つのがやさしく、スピンもかかりやすい。一時は絶滅危惧種となっていたグースネックのウェッジだが、ここ2,3年で少しラインナップされるようになった。プロの中でも、ストレートネックのウェッジを少し曲げて、グースのようなふところをつける選手がいる。ウェッジのトレンドにも、やや揺り戻しが起きているように見える。

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