ALBA Net  ゴルフ
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ブリヂストン・レップが語った宮里藍とクラブの幸福な関係

宮里藍が引退を表明してゴルフ界に衝撃が走った。女子プロ人気を作り出した彼女のギアの変遷史とともに、クラブへのこだわりを使用ドライバーとともに振り返りたい。アマチュア時代からサポートをするブリヂストンスポーツのレップ中原氏に直撃取材をした。

配信日時:2017年5月27日 01時37分

アメリカのパワーゴルフに対抗して弾道高さを求めた

2010年にツアーステージVi-Q(4代目)を使用していた
2013年からはツアーステージGRを好み使用していた
2009年には念願の米ツアー初優勝を果たす
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2010年にツアーステージVi-Q(4代目)を使用していた
「『V-iQ』が終わった2013年から『ツアーステージXドライブGR)』を使い始めましたが、『V-iQ』と違いややディープフェースですが、つかまりが良くてさらにインパクトの強さを体感してすぐにツアーで使い始めました。彼女がよくいうのですが、『爆発力』がある強いインパクトを生み出し、つかまりがいいというのが当時使う理由として挙げていた点です。さらに『フェースが凹んで球が飛び出す』イメージもいいといってたのが懐かしいです。

 2015年になって今でも使用する『ブリヂストンゴルフ JGRR』ドライバーです。宮里藍プロが使用して、それをアマチュアもプロが使っているということで、『V-iQ』のようなヒットモデルとなりました。このモデルは彼女が使用して、より大きなキャリーで低スピンで飛ばせるドライバーです。この頃、アメリカではパワーゴルフが全盛。それに対抗するために弾道に一段と高さを出したいと言っていました。ボールも高さが出て飛距離が稼げるものにこだわっていたのもそうですね。

 球筋もドローボールからストレートボールになっていったのもこの頃。どんどんクラブに関して感覚がとぎすまれてきた時で、クラブとしては彼女の答えが見つかった時だと思います。クラブはシャフトに『ツアーAD MT』を使用して46.25インチの長尺で飛ばすようにしていました。少しずつ飛距離を伸ばすようにして長尺でも彼女のスイングリズムで打てる設計に挑戦したのです。それでもヘッドスピードを上げつつぎりぎりの範囲でコントロール性能も保ったのが、この設計でした」

段々見た目よりも結果重視にクラブの好みが変わった

切り返しがゆったりの宮里は手元が軟らかいシャフトを使用

切り返しがゆったりの宮里は手元が軟らかいシャフトを使用

「彼女は先が走るシャフトが好きなんです。ゆったりリズムなので、手元が柔らかくてゆったり切り返せるシャフトを好みます。女子プロの中では非常にクラブにこだわりがあって理解力の高い選手でしたが、最初の頃はクラブの顔や大きななどにこだわっていました。ただ、段々機能重視になっていったのは確かです。アイアンなどは最初は非常にシャープな顔のプロ向けモデルを好みましたが、その後キャビティタイプで弾道の結果がいいものをチョイスするように変わりました。アメリカのプロたちがパワーがある上に多少大型ヘッドでもやさしいモデルを使っていたのを見て、クラブチョイスを考え直そうとじっくり当時話し合いまして変化した大きなて転換期ですね。それが2010年でもあります。繰り返し繰り返し調整をして、弾道の結果にこだわった彼女との共同作業となりました」

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