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宮里藍、渡邉彩香が「旧モデル・クリーク」を使う理由とは?

text by kazuhiro koyama

配信日時:2017年5月25日 18時00分

宮里藍、渡邉彩香が旧モデルウッドを使う理由とは?

 ティショットでも使用し、飛距離を稼ぎたい場面で使いたい3番ウッドと違い、5番ウッドは高い弾道でグリーンに止めたい番手だ。女子のセッティングであれば、PAR5の2オン狙いでも多用するだろう。
 
 渡邉彩香が5番ウッドに2011年モデルを使用しているのは、まだフェアウェイウッドがそれほど低スピンではなかった時代のクラブで、十分なバックスピン量を得て、グリーンに着弾しても止められる弾道を求めたものではないだろうか。
宮里藍のクラブセッティング(2017年 ダイキンオーキッドレディスにて撮影)

宮里藍のクラブセッティング(2017年 ダイキンオーキッドレディスにて撮影)

 この傾向が、さらに顕著なのが、宮里藍だ。アイアンからウェッジまでは最新モデル。ドライバーも現行モデルの『JGR』だが、3番と5番ウッドは、2008年発売の『TOURSTAGE X-DRIVE 701』を長年愛用し、変更していない。渡邉の5番と同じ『TOURSTAGE X-FW』の7番ウッドを投入することもある。

 ほかの選手と比べて、飛距離に劣ることの多い宮里は、ウッド類でも飛距離を稼ぎたいはずだ。しかし、飛距離性能に優れた最新フェアウェイウッドを使わないのは、それがグリーンを狙うクラブでもあるからだ。セカンドで長い距離が残りやすい宮里は、当然、ウッドやユーティリティを持つケースが多くなる。その時、残り距離を合わせていくには、スピンがしっかり入る操作性の高いクラブである必要があるわけだ。

 宮里は、ユーティリティでもアスリートモデルではなく、よりやさしくボールを上げられる『PHYZ(ファイズ)』を使用しているのは、よく知られているところだ。飛べばいいというわけではなくて、フェアウェイウッドやユーティリティで距離を合わせ、高弾道でグリーンに止められることが、宮里のゴルフの生命線だ。

 渡邉や宮里のクラブ選びは、アマチュアにも参考になる。現代は、クラブだけでなくボールも低スピンで飛距離を出すタイプのモデルが多いため、グリーンに止めるのは難しい。とはいえ、飛距離は捨てがたい。最新モデルを使うなら、少しロフト角を多めにして、打ち出しの高さを確保するのが良いだろう。先調子のシャフトを選ぶなどして、高さを補う方法も有効だ。十分な高さがあればグリーンで止められるケースも増えてくるはずだ。

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