2026年の新作ドライバーで注目を集めているのが、“異素材”フェース。テーラーメイドのカーボンフェースに加えて、キャロウェイやミズノも異素材を使ったフェースで勝負に出た。この流れをQPこと関雅史はどう見ている?
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各社良いトライをしていると感じます。まず、テーラーメイドについてお話すると、これだけカーボンに注力しているのは、先を見越してのことなのかなと想像しています。近年、F1のパーツも多くがカーボンになっているように、急速に精製技術が高まっています。精製技術が高まり、量産できるようになれば、先行してカーボンフェースに注力してきたテーラーメイドは有利になる部分があるはず。個人的には、ドライバーに関しては将来的にカーボンが主流になるんじゃないかと思っています。
また、ミズノやキャロウェイのように、チタンに別の素材を合わせるという視点はワクワクしますよね。ミズノの『JPX ONE』は軟式野球のバットに使用しているナノアロイという素材をフェース表面に貼り付けているそうです。総合メーカーらしい、新たな視点ですよね。
一方で、キャロウェイ『QUANTUM』シリーズはチタンの裏側にカーボンをつけて補強するという形ですが、実現できたのは接着技術の向上があったからでしょう。カーボンとチタンは溶接できないので、接着する必要がある。以前なら分厚く接着する必要があり、余剰重量をそれほど多く生み出せませんでした。カーボン素材なら、多くの余剰重量を作り出せる。ただ、薄くてもしっかり接着できるようになったことで、こういった進化を遂げられたのだと思います。
ゴルフクラブの進化は素材の進化あってこそ。各社が試行錯誤して出した新作ドライバーをまずは打って体感してみてほしいと思いますね。
