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“飛んで止まる”がさらに進化! 新『PRECEPT PR1』は高性能なオールマイティボールだ

ドライバーでは直進性の高い飛び、アプローチではしっかりとスピンがかかる。そんな質の高いプレーをしたいならボールを替えるのが一番の近道だ。ブリヂストンの最新モデル『PRECEPT PR1(プリセプト ピーアールワン)』はあらゆる番手でハイレベルなショットが打てる“オールマイティ”な性能を持つボールに仕上がっていた。

所属 ゴルフライター
田辺直喜 / Naoki Tanabe

配信日時:2025年12月11日 10時00分

あらゆる場面でショットの質を高めてくれるブリヂストン『PRECEPT PR1』をゴルフコーチの吉本巧がテスト!
あらゆる場面でショットの質を高めてくれるブリヂストン『PRECEPT PR1』をゴルフコーチの吉本巧がテスト!

ミスを補正してショットの質を高めてくれるオールマイティボール

ボール開発に定評のあるブリヂストンから新モデル『PRECEPT PR1』が発売となった。

ブリヂストンの最新モデル『PRECEPT PR1』。アイオノマーカバーの3ピースボールで、飛びとスピンの最適バランスを徹底追求している。価格は6,930円(税込)

ブリヂストンの最新モデル『PRECEPT PR1』。アイオノマーカバーの3ピースボールで、飛びとスピンの最適バランスを徹底追求している。価格は6,930円(税込)

ゴルフボール「PRECEPT PR1」は”王道の進化”をキャッチフレーズに2022年から発売を開始。プロや上級者が求めるフィーリングや操作性といった王道的な性能を追求しながら、最先端テクノロジーを投入することで、アマチュアが使えるやさしさにもこだわった意欲作となっている。

今回発売となった『PRECEPT PR1』は2代目のモデルとなるが、旧作で追求していた「飛びとスピンの最適バランス」にさらなる磨きをかけた高性能なボールに仕上がっている。

まずコアには新開発の「グラデーションコア」を採用。スイングパワーを効率良くボール初速に変換してくれる。ミッド層にも新素材を採用し、フルショット時のさらなるスピン低減を実現。フルショット時には高打ち出しの強弾道でキャリーを伸ばせるボールに進化した。

アイオノマーながら、ウレタンカバーに匹敵するスピン量を実現したカバーにもさらなる改良が加えられた。よりグリーン周りのアプローチでの喰い付きが良くなり、プロや上級者も満足できるスピン性能を獲得している。

前作から引き続き「326デュアルディンプル」を採用。飛行中の空気抵抗を最適化して、安定して飛距離が出る

前作から引き続き「326デュアルディンプル」を採用。飛行中の空気抵抗を最適化して、安定して飛距離が出る

細部に渡って改良を加えられた『PRECEPT PR1』だが、旧作からどれほどの進化を遂げたのか。今回はギアに精通するゴルフコーチの吉本巧に『PRECEPT PR1』の新旧ボールを、さまざまなクラブで比較してもらった。

吉本巧(よしもと・たくみ)。1980年生まれ、兵庫県出身。「吉本巧ゴルフアカデミー」を主宰し、アマチュアを中心に上達をサポート。最新ギアのテスターもこなし、たしかな知識と鋭い感性でクラブやボールの真の性能を見抜く
写真右が旧モデルの『PRECEPT PR1』。性能バランスに優れたオールマイティボールは、最新モデルでどんな進化を遂げているのか
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吉本巧(よしもと・たくみ)。1980年生まれ、兵庫県出身。「吉本巧ゴルフアカデミー」を主宰し、アマチュアを中心に上達をサポート。最新ギアのテスターもこなし、たしかな知識と鋭い感性でクラブやボールの真の性能を見抜く

ドライバー「ミート率が上がり、高弾道でキャリーが出る」

まずはドライバーを使って、『PRECEPT PR1』の新旧モデルの試打比較をしてもらった。計測には「トラックマン」を使用。

コースで実際にボールを打ち、「トラックマン」を使って、弾道データを実測した

コースで実際にボールを打ち、「トラックマン」を使って、弾道データを実測した

「どちらもつかまったボールで初速がかなり出ています。ウレタンカバーのツアーボールに比べて直進性が高く、前に飛んでいく印象です。その中で新モデルはよりミート率が上がり、高い打ち出しでキャリーの飛距離が伸びていました。また芯のあるしっかりした打感で、より叩くイメージが湧くことも新モデルの特徴と言えるでしょう」(吉本)

新『PRECEPT PR1』の弾道データ。高打ち出し・適正スピンの弾道でぐんぐんキャリーが伸びている。初速性能が高く、ネジレの少ない真っすぐな弾道で飛んでいた
旧作『PRECEPT PR1』の弾道データ。効率良く飛距離が出ているが、やや低めの打ち出しに。風に負けない弾道ではあるが、新モデルに比べて、飛距離が伸び切っていない印象
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新『PRECEPT PR1』の弾道データ。高打ち出し・適正スピンの弾道でぐんぐんキャリーが伸びている。初速性能が高く、ネジレの少ない真っすぐな弾道で飛んでいた

「新モデルは打ち出しからドーンと大きな球で飛んでいって、なかなか落ちて来ずにキャリーが伸びて、ランも出ます。この直進力の高さは魅了ですね。あとミスヒットの強さが特徴的でした。ツアーボールは良いときと悪いときの差が出やすい傾向にありますが、『PRECEPT PR1』は打点がズレても適正スピンの飛ぶ弾道が出てくれます。ミート率も落ちないので安定して飛距離が出てくれます」(吉本)

アイアン「ボールがミスを補正してくれてタテ距離がブレない」

ドライバーに続いて、7番アイアンの比較試打に入った吉本。こちらでも旧作に比べて、新作の方が高弾道でキャリーが伸びる傾向が見られた。

打ち上げの砲台グリーンに向かって7番アイアンのテスト。より高い弾道でグリーンをキャッチしたのはやはり新モデルの方だった

打ち上げの砲台グリーンに向かって7番アイアンのテスト。より高い弾道でグリーンをキャッチしたのはやはり新モデルの方だった

「効率良くボール初速が出て、打ち出しから高く出る特性はドライバーと共通しています。特筆すべきはやはりミスヒットに対する強さです。試打をする中でフェースの下めに当たるミスが何度か出ましたが、しっかり高さが出て、飛距離ロスも非常に小さく抑えられていました。ミスヒットをカバーする性能は、ドライバー以上に感じられました」(吉本)

新『PRECEPT PR1』の弾道データ。高くネジレの少ない弾道でグリーンに止まる球が打てている。スピン少なめで風に強いことも特徴的だ
旧作の弾道データ。芯を喰ったときは効率良くキャリーが出ていて、新モデルに近い性能が出ていた。ただし、ミスヒット時に方向や距離を補正する性能は新モデルの方が高かった
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新『PRECEPT PR1』の弾道データ。高くネジレの少ない弾道でグリーンに止まる球が打てている。スピン少なめで風に強いことも特徴的だ

「ラウンドをしていたらプロであっても、完璧なスイングを続けるのは困難です。『PRECEPT PR1』は時折出る完璧ではないスイングでもデータが悪くなりにくいので、スコアメイクする上で大きな武器になります。ミスヒットしてキャリーの数値が少し落ちても、トータルでは芯で打ったときと遜色ない飛距離が出たりしますし、グリーンオンする確率が高くなります。またスピンが安定して少なく抑えられますので、曲がりも小さくなります。インパクトが不安定で、フェース向きがブレる方でも、左右のブレ幅が小さくなってくれますよ」(吉本)

ウェッジ「打感がよりソフトになって、アイオノマーでもしっかり喰い付く」

最後はグリーン周りでショートゲームの比較試打を実施した。グリーン手前の花道からでピンまでは約30ヤード。ピンは段の上にあって落下地点が見えないので、しっかり距離感をコントロールしながら、スピンの効いたボールを打つ必要があるシチュエーションだ。

グリーン面が見えない状況でのアプローチ。自信を持って突っ込むには、ボールの性能が大切になる

グリーン面が見えない状況でのアプローチ。自信を持って突っ込むには、ボールの性能が大切になる

「新旧共にアイオノマーカバーとは思えない喰い付きでスピンもしっかりかかります。その中で新モデルはより打感が軟らかくなりました。打点や入射角がズレてもスピン量が安定してくれますので、シビアなピン位置でも思い切って突っ込んでいけます」(吉本)

右が旧作で、左が新モデルの『PRECEPT PR1』。どちらも程良い高さのスピンが効いたアプローチが打ちやすく、球質は酷似。新モデルの方がよりソフトな打感で、フェースの喰い付きが良く感じられた

右が旧作で、左が新モデルの『PRECEPT PR1』。どちらも程良い高さのスピンが効いたアプローチが打ちやすく、球質は酷似。新モデルの方がよりソフトな打感で、フェースの喰い付きが良く感じられた

「ディスタンス系ボールに採用されるアイオノマーカバーはもっと弾きが強く、すっぽ抜けるように高く上がって、スピンもあまりかかりません。一方で、『PRECEPT PR1』はしっかりフェースに乗る感覚があり、ウレタンカバーほどではないですが、安定してスピンも効いてくれます。何よりアプローチでも、ミスヒット時の距離のズレが小さく抑えられますので、寄せワンに成功する確率は確実に高まるはずです」(吉本)

アプローチでもミスに対する強さを発揮した『PRECEPT PR1』。ただスピンが効くのではなく、安定することがポイントだ

アプローチでもミスに対する強さを発揮した『PRECEPT PR1』。ただスピンが効くのではなく、安定することがポイントだ

アマチュアゴルファーの救世主になるボール

ドライバー、7番アイアン、ウェッジでの試打を終えた吉本は、『PRECEPT PR1』を“アマチュアの救世主になるボール”と絶賛する。

「『PRECEPT PR1』は、フルショットでは高い打ち出しで直進性の高い球で飛距離が伸び、アプローチではウレタンカバーに匹敵するスピンが入ってくれます。あらゆる場面で活躍するオールマイティな性能を持っていることは間違いありません。さらに試打をしていて特徴的だったのはミスを補正する性能の高さです。例えばドライバーやアイアンならミスヒットでも初速が落ちにくく、変にスピン量も増減しないので、距離や方向がブレません。アプローチではヘッドの入りに関係なく安定したスピンが入って、ピンに寄る確率が高くなります。ゴルフはミスが出るスポーツです。まだスイングが安定していない人にも、ある程度、ゴルフをしている中・上級者にとっても『PRECEPT PR1』は大きな武器になるはずです」(吉本)

ボールは全てのショットに影響する重要な15番目のギアだ。それだけにさまざまな場面で真価を発揮するオールマイティな性能を持ったボールがあれば、安心してコースを攻めることができる。『PRECEPT PR1』はあらゆる性能がハイレベルな上に、ミスをカバーする強さも持っている。スコアアップを目指すなら、使わない手はなさそうだ。

オールマイティな性能に、ミスをカバーしてくれるやさしさ。『PRECEPT PR1』はスコアアップの武器になるボールだ

オールマイティな性能に、ミスをカバーしてくれるやさしさ。『PRECEPT PR1』はスコアアップの武器になるボールだ


取材協力/ブリック&ウッドクラブ 撮影/角田慎太郎 構成/田辺直喜


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