TRPXの新作『AFTER BURNER』はフープ層の復元が売り
PCM編集長(以下、P編) 「……。(のっけから何だよ、その言い方…)TRPXの佐野ちゃんとは、仲良くさせてもらってるからね。何より、前例にとらわれないシャフト作りに邁進する姿勢にシンパシーを感じてるよ」
筆者 「なるほど。筒さんも?」
PCM筒康博(以下、筒) 「もちろん。今回の新作についてはまだ体感してませんが」
筆者 「……。(アフターバーナー?ド派手なピンクだなぁ…)佐野さん、どんな特徴なんですか?」
佐野 「はい。今回のシャフトはとにかく、ヘッドスピードを上げた結果、ボールスピードを上げる、ボールに推進力を与えることが開発コンセプトになっています。そのために、復元の速さを求め、フープ層を全長に入れ、シャフトがつぶれて楕円から真円に戻るタイミングの速い素材と製法を採用しています」
筆者 「………。(最近どっかで似た話を聞いたなぁと思ったら、フジクラ『デイトナスピーダー』と開発コンセプトが同じじゃん!でも、フープ層とはフジクラは言ってなかったなぁ…)フ、フープ層ですか…。いきなり小難しい印象ですね…」
佐野 「トルクにも秘密がありますが、どこまで言おうかな…」
筆者 「ん? 何ですか、その奥歯に物が挟まったような言い回しは! 全部言ってください! この際、隠し事なんかなしですよ!」
佐野 「………。今回の『アフターバーナー』というのは、航空機のジェットエンジンから生まれる炎というのが名の由来なんですよ。それくらいのスピード感が表現されています…」
筆者 「え、そんな情報? さっき初速が出るとか似たような説明してたじゃないですか。もっと何か、重要なことを隠してるでしょう!」
佐野 「………。(もう、言うしかないか…)今回の『アフターバーナー』の開発には相当な時間がかかっていたんですよ。これまでのシャフトメーカーの当たり前の開発方針から逸脱した形で、トルクに変化をつけています。真ん中から先は低トルクで、手元側はトルクを多めにしているんですよ」
筆者 「!!! マジですか!? そんな話、いろんなシャフトメーカーから話を聞いてますが、初めて聞きましたよ? 1本のシャフトで、場所によってトルクを意図的に変えるなんて……。そう来たか〜、超面白い!!! なんだぁ〜、最初から言ってくださいよ〜、超〜特ダネじゃないですか!」
P編 「どうだ!驚いただろう、長岡!」
筆者 「キャーーー素敵! 面白い、面白すぎますよ、TRPX! ただのやんちゃなデザインじゃなかったんですね、この『アフターバーナー』は!早く打ちたい!」
佐野 「……。(ただのやんちゃなデザインって失礼だわ!)どうぞ、打ってみてください!」