マーク金井 「ぶっ飛び系の代表格は『UD+2』。でも最近色々出てきたね」
マーク 「お〜〜、いいじゃない。で、ボクに何が聞きたいの?」
筆者 「最近、ダンロップ『ゼクシオテン』と似た、7Iでロフト30°のアイアンを購入された60歳のアマチュア・一ノ瀬義和さんと一緒に、最新ぶっ飛び系アイアンのテストとモデル選びの注意点を聞きたいです。いろんなぶっ飛び系が出てきていますが、合う人、合わない人の見極めの部分ですね」
マーク 「OK。で、モデルはどれなの? 最新のぶっ飛び系アイアンといったら、10月5日に発売された新しいヤマハ『インプレスUD+2』だよね?」
筆者 「はい、もちろん。でも、最近マークさんのエースドライバーが交代した、アレも用意してありますよ!」
マーク 「長岡くん、ボクのブログよく読んでるねぇ〜(笑)そっか、最近購入したテーラーメイド『Mグローレ』ね。確かにドライバーは『M3 460』からエース交代になったけど、アイアンはまだ使ってないよ。まぁ、でも確かに前作の『グローレF2』アイアンよりもぶっ飛び化しているね。ロフトは『グローレF2』が確か7Iで32°と普通だったのに、今回の『Mグローレ』は27°だろう?」
筆者 「はい。一ノ瀬さん、この2つを構えてみてどう感じますか?」
一ノ瀬 「自分のアイアンとサイズや顔が近くて違和感がないのは『Mグローレ』です」
マーク 「一ノ瀬さん、そこですよ。結局、ゴルファーのタイプによって同じぶっ飛び系アイアンでも、プレースタイルで選ぶべきものは変わるんです。ぶっ飛び系と一口に言っても、『Mグローレ』のような今までのアイアンからロフトが立って進化したぶっ飛び系と、アイアン型UTのような形からアイアンセットになった『UD+2』のようなものに2極化しているんです」
一ノ瀬 「確かに『UD+2』のようなぶっ飛び系ってアイアン型UTと似た感じに見えますよね。アイアン型UTとぶっ飛び系アイアンって違いはあるんですか?」
マーク 「それは、メーカーがアイアンと言えばアイアンですし、アイアン型UTと言えばアイアン型UTです。『UD+2』などは、限りなく中空のアイアン型UTに近い性能だと思いますよ。初代のモデルなんて本当にUT顔でしたしね。でも、『UD+2』も代替わりするごとに、アイアンらしい顔になっているんですよ。構えたときの後ろが見えないように、徐々にすっきり顔になってますから。それとは逆に、よりアイアンに近いものもあるんです。『Mグローレ』はアイアンの形状を生かして、ロフトを前作より立てています。アイアン顔で、従来のアイアン派生のぶっ飛び系です」
一ノ瀬 「なにか、見分けるポイントがあるのでしょうか?」
マーク 「8Iの顔で違いが分かりますよ」
マーク 「長岡くん、わかってるねぇ〜。一ノ瀬さん、ロングアイアンとショートアイアンでは同じモデルであっても顔の傾向というか、流れが変わるんですよ。その切れ目となるのが8番アイアン。これまでアイアンセットは8Iからウェッジにかけて、7Iからロングアイアンにかけてと、切れ目がここだったんです。
たとえば『M グローレ』はフェースのトゥ側が高くアイアンらしい三角形の顔になっています。このタイプはアイアンから派生したぶっ飛び系だと説明しましたよね。飛距離はほしいけど、アイアンらしい見た目にこだわりたい人におすすめです。
一方、『UD+2』は同じ8番であってもフェースが細長くUTのように長方形というか、四角い顔になっています。まず、8番を構えてみて、自分が好きなのがアイアン顔なのか、UT顔なのかチェックすることが自分に合ったぶっ飛び系を選ぶ上で、まず最初に大事なポイントですよ。どちらが使いやすそうか? 違和感が無いほうがオススメです」
一ノ瀬 「なるほど。でも、どちらが飛ぶのでしょうか? 『Mグローレ』の方が短いですけど……」
というのも、『UD+2』を使用する女子プロはいませんが、『Mグローレ』は表純子プロなどが実際に実戦投入しているんですよね。諸見里しのぶも、実戦投入スレスレまでいっていて、テストを繰り返していましたから。【今までの延長でしっかり距離をコントロールしながら、1番手以上ラクに飛ぶ】と」
一ノ瀬 「えっ、ぶっ飛び系なのに女子プロが使うんですか? 私もおそらくヘッドスピードが同じくらいです。それは気になりますね」
マーク 「一ノ瀬さん、単純にどっちが飛ぶか? が知りたいと思うんですけど、本当にスコアが良くなるのか? 長く使えるアイアンなのか? 一ノ瀬さんに本当に合うアイアンなのか? というのは打ってみないとわかりませんよ!」