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「負けパターンは把握している」 川満陽香理が“悔しかった日々”を生かし10年ぶりV

「負けパターンは把握している」 川満陽香理が“悔しかった日々”を生かし10年ぶりV

配信日時:2021年4月24日 17時36分

久々にリーダーボードの一番上に名前を残した
久々にリーダーボードの一番上に名前を残した (撮影:福田文平)
九州みらい建設グループレディース窓乃梅カップ 最終日◇24日◇武雄ゴルフ倶楽部(佐賀県)◇6340ヤード・パー72>

初日から首位を守った川満陽香理が、トータル10アンダーで逃げ切り優勝。2011年「ANA PRINCESS CUP」以来となる10年ぶりの勝利は、「あっという間の1日でした。もっとカッコよく勝ちたかったけど、ボギーも多くバタバタしていました」と嬉しさと少しの苦笑いが入り混じるものになった。

これはエグイ… 川満に訪れた17番の大ピンチ【写真】

3578日ぶりの勝利に向けスタートした川満だったが、いきなりスタートホールの1番でボギー。2位のフォン・スーミン(中国)がここでバーディを奪ったため、すぐに2打の貯金を使い果たした。だが「1番はチャンスホール。ボギーがダブルボギーのように感じたけど、逆転されたわけでもない」と気持ちを切り替え、直後にバウンスバックに成功。「入れたら流れはこっちのもの」と、その後5つのバーディを積み重ねた。

なかなか2勝目に手が届かなった日々を過ごしてきたが、それがこんな“経験”として生きた。「いままで何度も優勝争いをしてきて、勝ちパターンは知らないけど、逆に負けパターンは把握している。トータルスコアより、1ホール、1ホール、相手を見ながらプレーしました」。さらに「彼女の気持ちを利用して、嫌がる気持ちにさせるようなプレーをしよう」とも。これまでの味わってきた悔しさは、決してムダではなかった。

3打差をつけて迎えた終盤の17番パー4では、右に出たティショットが木の根っこ部分についた。2打目も10ヤード前に出すのが精いっぱいで、さらにカート道の横の土から打った3打目でもグリーンに乗せられなかった。それでも、アプローチを30センチに寄せての“ナイスボギー”で切り抜けた。最終ホールに入った時点で2打差。スーミンに『諦め』の言葉が浮かんでも不思議ではない状況に持ち込めた。

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