<ベイカレントクラシック 事前情報◇7日◇横浜CC(神奈川県)◇7322ヤード・パー71>
国内女子ツアー通算14勝の有村智恵が、日本で開催される米国男子ツアーの会場に姿を見せた。大会関係者との縁で、一週間前にプロアマへの参加が決定。昨年覇者のザンダー・シャウフェレ(米国)と同組で18ホールを満喫した。
シャウフェレはメジャー2勝を含む米ツアー通算10勝を誇る世界トッププレーヤーの一人。そんな実力者ということもあり、会うまでは「自分のプレーに集中するタイプの方」という印象を持っていた。
しかし、ともに一日を過ごすと、「本当にすごくフレンドリーというか、私だけではなくて、ゲストの方、皆さんのことを必ず近くで見て、褒めてくれるし、必ずコメントをくれたりして、ホスピタリティの高さなど、想像以上でした」と感銘を受けることになる。
英語を話せる有村は、「毎ホール歩くたびに質問攻めにしたんですけど、ぜんぶ快く答えてくれた」と、シャウフェレとの会話を弾ませる姿があった。そんななかでの会話の一部を教えてくれた。
お互いに子どもがいるという共通点もあり、「彼も1歳の子どもがいるので、『抱っことかするの?』とか聞いて、『体のために抱っこしないようにしている』ときもあるというのも聞きました」という。さらに「体のこととか、何をメインにトレーニングしているのか、食べ物は気をつけているのかとか」とアスリート目線の質問も投げつけた。
「本当はもっとゴルフ的なアドバイスを聞きたかったんですけど、なかなか聞けなくて。最後の18番のティショットでドローの打ち方を少し教えてもらって。手取り足取り教えてくれて、こんなにプロアマに出ることって楽しいんだなと思いました」
そう話す有村の表情からも、充実した一日だったことがうかがえる。会話のなかでは、「フェードに変えたという話をしていて、フェードに変えてから、よりコントロールができるようになったっていう話をしていた」と、シャウフェレの理論も吸収。「細かいところをチェックされている。領域が高いレベルにある」と目を丸くした。
プレーを見ているだけでも圧倒されることが多かった。「(球が)ふけるミスはいくつかありましたけど、(フェアウェイの)枠内に収まらないってことがほぼないショットの精度だったので、メジャーで勝つ選手ってやっぱりこれだけの精度なんだなと」。
有村は、30歳以上45歳未満の女子プロが活躍する場を設けるために「LADYGO CUP」を立ち上げ、大会を続けている。昨年の国内シニアツアー「ファンケルクラシック」で行われた「女子エキシビジョンマッチ」の際には、「女子プロだけではなくて、シニアプロ、男子プロ、アマチュアの方々とのプロアマ戦方式など、混合での試合やジュニア育成にも力を入れていかなければいけない」という話をしていたほど、業界のことを考えている。
だからこそ、「大会運営をやっている身として、すごく興味がありましたし、プライベートで観に行きたい」という想いがあった。今回、実際に参加してみて、「こういう形で体験させていただくことはすごくうれしかったですし、いろいろな設備があまりにも桁違いで。もちろん真似したいまではならないんですけど、本当に圧巻だなとすごく感じました」とPGAツアーの規模に圧倒された様子だ。
また、2024年11月にツアー休止を表明した国内ツアー通算16勝の上田桃子も、大会スポンサーとの縁でプロアマに出場。リッキー・ファウラー(米国)の組でプレーした。この日は、ファウラーのトレードマークともいえるオレンジ色のウェアを着用し、一日を
過ごした。
ラウンド中には会話も交わし、プレーだけではなく「いろいろとリッキーが話してくださったりしたので、そういうのを後輩などに伝えていきたいなと思って、きょう回っていました」と収穫を得た様子。後輩プロたちへの“お土産”を持ち帰る、貴重な一日となった。(文・高木彩音)
