<マスターズ 2日日◇10日◇オーガスタ・ナショナルGC(ジョージア州)◇7565ヤード・パー72>
ゴルフの祭典「マスターズ」の2日目。2021年の覇者で2度目の優勝を狙う松山英樹は、6バーディ・4ボギーの「70」で回り、首位のローリー・マキロイ(北アイルランド)と10打差の16位タイで週末を迎える。過去2度の出場経験があり、今年から中継するTBSの解説を務める藤田寛之は、松山のプレーをどうみたか。
「きょうもパッティングは非常に良かったと思います」。世界トップクラスのショット力を持つ松山が優勝や上位争いをするためには、その年のオーガスタのグリーンコンディションに合わせられるかどうかと開幕前から話していたが、今年のパフォーマンスは期待が持てると見ている。
「オーガスタのグリーンはテレビで見る以上に傾斜がすごいのです。グリーンが12フィート、13フィートだとしても、上りは10フィートのところもあれば、下りは16フィートに感じるところもあります。ラインに合わせてタッチを合わせることはとても難しいモノです」と、高速グリーンだけでなく特有の傾斜が難度を引き上げている。
この日の松山は2番、3番は1~2メートルを決めてバーディ。その後の6番、9番、14番は5~6メートル、15番は3メートル強とミドルパットを沈めてバーディを奪った。1番で3パットのボギーを喫したが、ボギーやダブルボギーになりそうなところもセーブ。「アンダーで回りたいと感じていたと思います。危ない場面もありましたが、うまく我慢してバーディを多く積み重ねたところはすごいですよね」と、持ち味のショット力とパットでスコアを作っている。
藤田のマスターズでの持論がある。「ショートパットを決めるのは第一です。ショートパットは上位で戦うためのポイント。ミドルパットは優勝するためのポイントだと思います。オーガスタはすごく曲がるラインとかロングパットでパトロンを沸かせるシーンがありますが、まさにそれですね」。
この2日間、松山は多くのミドルパットを沈めている。首位のマキロイとの差は10打と小さくない差ではある。「ショットの状態もいつもどおりよさそうですし、いかに2メートルを入れ続けられるか。プラス、ミドルパットをいかに沈めるか。まだまだ伸ばせます」と週末を楽しみにする。
ちなみに、この2日間の松山のプレーを見てあらためて世界トップレベルのすごさを感じている。「パット勝負の話ができるのは、ショットのクオリティの高さがあるからです。我々が見ても2段、3段上のレベルですよ」。9番で林の中からバーディチャンスにつけたショットや、17番で林の中からグリーン奥まで運んだ一打など、「フェアウェイからチャンスにつけるのも難しいのに…」とプロが見てもうなるショットを連発。2度目の制覇もまだまだチャンスはある。
■解説・藤田寛之
ふじた・ひろゆき/1969年6月16日生まれ、福岡県出身。92年プロ転向。国内ツアー通算18勝。2012年に43歳で賞金王を戴冠。マスターズは11年、13年の2度出場経験がある。24年の「全米シニアオープン」2位を足掛かりに、昨年は米シニアのPGAツアー・チャンピオンズにフル参戦。葛城GC所属
