だが、マッキンタイアは父親と綿密に距離や番手を話し合い、落ち着いた様子で放った第2打はピン3メートルへピタリ。圧巻のショットだった。その瞬間、勝利に大きくにじり寄ったことを確信した父と子は、絶妙な呼吸でグータッチを交わし合った。
着実にパーパットを沈め、それがマッキンタイアのウィニングパットとなった。
「うれしすぎて言葉が出てこない。まさにスピーチレスだ。うれしくて、泣けてくる」
マイクを向けられたマッキンタイアは、何度も手で涙を拭いながら、なんとか、そう言った。インタビュアーがマイクを父親へ向けると、それまでは、うれし泣きする息子をほほ笑みながら見守っていた父親も、口を開いた途端、想いが込み上げ、涙を流した。そんな父親の頭を息子が優しく撫でた場面に、父と子の愛があふれ返っていた。
「スコットランドの家族や友人、コーチ、そして僕のガールフレンド。みんなのサポートがあったからこそ、勝つことができた。本当にありがとう」
そう語った姿には、すでにルーキーらしからぬ貫禄が漂っていた。またひとり、これからが楽しみな選手が増えた。
文/舩越園子(ゴルフジャーナリスト)
