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久常涼が“米デビュー戦”の4日間で感じたこと「現実はすごくレベルが高い」

久常涼は出入りの激しい内容で「68」。上位フィニッシュとはならなかった。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2024年1月15日 14時00分

<ソニー・オープン・イン・ハワイ 最終日◇14日◇ワイアラエCC(米ハワイ州)◇7044ヤード・パー70>

今季から米ツアーメンバーになった久常涼が2024年の自身初戦「ソニー・オープン・イン・ハワイ」をトータル9アンダー・30位タイで終えた。

欧州ツアー新人王 久常涼のドライバースイング【連続写真】

「いや〜…きょうもすごくいい流れできていたから、後半もっと伸ばしたかったんですけど、崩しちゃってちょっと悔しいですね。まっ、そんなもんでしょうね。1年目だし、はじめてのコースで、こうやって途中までいいプレーができていましたし。そのへんは及第点ではあるんですけど、やっぱり最後はすごく悔しかった。そこはちょっと否めないです」

きょうは波のあるゴルフとなった。アウトの1番からスタートした久常は、4番パー3でバーディを先行させたが、6番パー4で痛恨のダブルボギー。「木に当たってしまいました。ほぼアンプレアブルしないといけないライでした。でも、そのへんはうまく切り替えてできたと思う」と8番パー4でバーディ、前半の最終9番パー5ではイーグルを奪取した。

後半出だしの10番でさらにスコアを1つ伸ばした。だが、「欲が出すぎた」と14番パー4でまたしても2つスコアを落としてしまう。「あのダボはどうしても(13番で)バーディを取った流れで、そのままいいイメージだけが先行しちゃって、ちょっと攻めすぎた。行ってはいけないところに行ってしまったので、簡単にダボにしてしまいました」とセカンドショットをグリーン奥に外し、アプローチからスリーパットをしてしまった。

“攻めすぎた”ことには理由があった。「もっと上へ上へじゃないですけど、あの状況から少しでも(楽に)バーディパットを打てるようなところにもっていきたいという思いが強かった」と一時は10アンダーまでスコアを伸ばしていたのもあり、トップ20、トップ10入りを意識しプレーに影響が出てしまったのだ。「この教訓は生きると思うので、頑張りたいです」とこれからの試合で同じミスをしないように心がけていく。

この米ツアーでは1年間、毎週のように試合がある。レベルの高い舞台で戦っていくことに気持ちは『高まるのか?』と取材陣に聞かれると「うーん。そう言いたいところなんですけどね(笑)。やっぱり、現実はすごくレベルが高いなというのを感じている。同時に、松山さんがこのツアーでずっと戦っているのが本当にすごいな、と。しみじみと肌で感じました」。第一戦で戦い続ける松山英樹のすごさを実感した。

そんなハイレベルな米ツアー初戦で「69」、「68」、「66」、「68」と全日アンダーパーでラウンド。「しっかり4日間アンダーで、全体を通してプレーできたのは良かったんじゃないかなと思います」と悔しい部分もあるが、数字としては納得がいく結果となった。

次戦はプロアマ戦の「ザ・アメリカンエクスプレス」(カリフォルニア州、PGAウエスト ピート・ダイ スタジアムC)に出場する。きょうの夜に飛行機へ乗り、カリフォルニア入り。休みなく、月曜日の朝か昼にはコースへ行く。体力勝負の連戦となるが、「自分の週がくるであろうと願って」挑んでいく。(文・高木彩音)

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