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チームワークが生んだ“新生”チューリッヒ・クラシックと優勝者たち【舩越園子コラム】

チームワークが生んだ“新生”チューリッヒ・クラシックと優勝者たち【舩越園子コラム】

配信日時:2018年4月30日 13時11分

チームワークが光ったビリー・ホーシェル&スコット・ピアシー
チームワークが光ったビリー・ホーシェル&スコット・ピアシー (撮影:GettyImages)
チューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズ」は、昨年大会のプレーオフで惜敗したケビン・キスナースコット・ブラウン(ともに米国)組が首位で最終日を迎え、悔しい思い出を1年間抱えてきた、彼ら2人の雪辱戦になると予想されていた。

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だが、蓋を開けてみれば、キスナー&ブラウン組はスコアが伸ばしやすいフォアサム形式でありながら「77」と大きく崩れ、入れ替わって首位に浮上し、勝利したのはビリー・ホーシェルスコット・ピアシー(ともに米国)の組だった。

「ビリーはショットからパットまで、すべてがグレートだった。11番のビリーのバンカーショットが僕らを好転させた。ここ数年、僕は不調だったけど、この優勝がきっかけで調子も上がりそうだ。すべてはビリーのおかげだ」とホーシェルにひたすら感謝するピアシーに対し、ホーシェルは「いやいや、僕ではなくチームワークのおかげだ。それに、最後にウイニングパットを沈めたのは僕ではなくキミだよ、スコット!」と言葉の掛け合いにもチームワークの良さを光らせていた。

2013年大会で米ツアー初優勝を挙げたホーシェルは、忘れがたき思い出の地で通算5勝目を挙げ、ピアシーは不調の闇から抜け出した喜びを噛み締めながら通算4勝目を達成。2人の前向きな姿勢とチームワークが、この日の大逆転勝利につながった。

今大会は、従来は通常のストロークプレー個人戦だったが、昨年からチーム戦に変わり、優勝しても翌年のマスターズ出場権はもらえなくなったが、そのぶんエンタテイメント性の高い楽しいイベントに生まれ変わった。

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